――川又選手は徐々に先発の機会も増えましたが、手応えは？
川又　まだまだですよ。結果を出したからといって、ポジションが確約されるほど甘くないんでね。もっと上手くならないと、常に信頼して使ってもらえないと思う。絶対的な存在と言われるようになるには、もっと頑張らなきゃ。
 
――それにしても、お互い相性の良さは抜群ですね。５節の広島戦でも永井選手の縦パスから川又選手が先制点を挙げました。
永井　ボールを持った瞬間に堅碁が上手く走ってくれるので、パスを出しやすい。
川又　お互い考えていることが似ているのかもね。
 
永井　それもある。パスを要求するタイミングとかは、どこか通じるものがある。それにどういうパスが欲しいとか、普段から頻繁にコミュニケーションを取っているのが結果につながっているんだと思います。
 
――主に左WBで出場する永井選手は、献身的な守備も光ります。
永井　正直に言うとしんどい場面もありますが、勝つためには必要なことなので。
川又　なにより、気持ちを出して戦うのは一番大事。
 
――激しく守備をしたり、戦う気持ちを前面に出すことは日本代表でも散々言われているのでは？　ハリルホジッチ監督の指導はどうですか？
永井　どう思った？
川又　ピッチ内では厳しいけど、怖い人っていうイメージはないね。それと〝ファミリー〞で戦う意識を大事にしている。
 
永井　たしかに。一体感を求めているよね。
川又　勝負へのこだわりも半端なく、とにかく熱い。細かいミスへの指摘もあって、要求は多かった。
 
――そのなかで強く求められていることは？
川又　やっぱり球際での強さじゃないかな。これは相当言われている。ミーティングでも何度も強調していたので印象に残っています。
永井「相手の懐に入って激しく行け」とかね。個人的には、相手の背後を突くことをよく言われます。