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【徹底考察】南ア、メキシコ、フランス。日本がグループステージを突破するための戦略は?

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2021年07月20日

7.28フランス戦ーー苦しい時間帯を耐え抜いて勝機を掴みたい

先日のスペイン戦のように、劣勢でもうまく耐えながら、自分たちの時間帯に持ち込み、先制点を奪えれば理想的だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 最後のフランス戦は、南アフリカ戦とメキシコ戦でどれだけ勝点を積み上げられているかでゲームプランがかなり変わってくるところもある。ただし、総合的な強度という意味ではグループ最高の相手に対して、スペイン戦で見せたように押し込まれてもうまく耐え抜いて、どこかで自分たちの時間帯を作っていくことが求められる。

 キリアン・エムバペを筆頭とするU-24世代のフルメンバーを呼べなかったものの、遠からずブレイクしてもおかしくないタレントが揃っており、油断はできない。ビッグネームという意味ではオーバーエイジのFWアンドレ=ピエール・ジニャックが注目されるが、攻撃的MFのフロリアン・トヴァン、酒井も警戒するべき選手に挙げるオーバーエイジのテジ・サヴァニエ、ヘルタ・ベルリンに所属するリュカ・トゥサールという中盤の三枚はかなりクオリティが高い。

 この大会でブレイクする可能性が高い選手として挙げられるのが、大型サイドバックのピエール・カルル。右サイドバックが主戦場になると考えられるが、左サイドやセンターバックもこなせる。圧倒的な身体能力を押し出して直線的にボールを運んでくるので、相馬か三笘、場合によっては旗手怜央も選択肢になるかもしれないが、左サイドハーフの選手がいかに前向きにボールを持たせない対応ができるかが鍵を握る。

 ただ、縦の突破だけを警戒していれば良いだけでなく、かなり危険なロングパスもあるので、どの位置でも余裕を持って前を向かせない必要がある。

 とにかく、現時点であまり名前は知られていなくても、ポテンシャルが高い選手がベンチメンバーも含めてひしめいている。過密日程の3試合目ではあるが、ハードワークの面で決して負けないこと、日本側が主導権を握る時間をなるべく長くしながら、苦しい時間帯を耐え抜いて勝機を掴みたい。
 
 もっとも、吉田麻也が指摘するように、日本は伝統的に守備に秀でるイタリアではない。やはり守備の時間が長くなるほど苦しくなるので、ブロックを組んで守るような時間帯であっても、マイボールになった時にうまくボールを前に運んで相手を全体的に下げさせるように、攻めながら守ることも求められてくる。

 いずれにしても中2日の3試合目ということで総力戦になるが、この試合に勝つこと以上に大事なのは準々決勝に進むことなので、そのために必要なことを最大限やっていくべきだろう。

取材・文●河治良幸

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