【イングランド｜採点・寸評】
チーム　６
開始早々にトリッピアーのクロスからショーがハーフボレーを決めて、好スタートを切り、その後も相手にボールを持たれながらも、要所を締めて後半に。だがイタリアが疲れの見える選手を交代させて、取り戻した機動力をベースに支配力を高めると、CKから最後はボヌッチに押し込まれて追いつかれる。３バックから４枚にして流れを変えようとするも、逆に相手の攻撃の起点となる左サイドを開けてしまうことに。また途中出場の選手が軒並み雰囲気に飲まれているようで、リズムを取り戻せず、なんとか凌いでPK戦へ。ギリギリで投入されたラッシュフォードとサンチョが失敗、絶体絶命の局面で名手ジョルジーニョのキックはピックフォードが止めるも、５人目のサカが失敗し、準優勝に終わった。

［GK］
１　ジョーダン・ピックフォード　6.5
いくつかのビッグセーブを含む、５本のセーブに加え、PK戦では名手ジョルジーニョをストップ。代表のシャツを着ると能力が上がるように見える守護神は決勝でも仕事を果たした。

[DF]
２　カイル・ウォーカー　６（120分OUT）
無類のスピードと鋭い予測能力で見事なカバーリングを披露。30分には危ない場所でボールロストしたが、味方のカバーでことなきを得た。

５　ジョン・ストーンズ　６
危険なクロスを頭で跳ね返し、身体を張ったブロックも見せ、時に自ら持ち込んで攻撃参加することも。失点シーンではキエッリーニと共に倒れた。

６　ハリー・マグワイア　６
立ち上がりのミスキックは緊張の表われにも見えたが、すぐに普段の姿を取り戻した。空中戦でほぼ負けることはなく、PK戦でも完璧なキックを決めた。
 

［MF］
12　キーラン・トリッピアー　6.5（70分OUT）
タイミングを見計った完璧なクロスで、同じくWBのショーの先制点をお膳立て。ウォーカーとのスムーズな連携で敵の右サイドに立ちはだかった。

４　デクラン・ライス　6.5（74分OUT）
ピッチの至るところで攻守に奮闘した。怒涛のプレスで敵の自由を奪い、卓越した読みでインターセプトやタックルも。失点シーンはボヌッチのマーカーだった。

14 カルバン・フィリップス　６
驚異的な運動量で縦横無尽に駆け回り、プレスやスペースメイクを。得意のロングフィードは限られたが、経験で勝る相手の中盤に懸命に食らいついた。

３　ルーク・ショー　6.5
ライン際で巧みにキープして味方に預け、そのまま前線まで走り、クロスにボレーを合わせて先制弾。段違いの加速力で守備にも貢献した。

10 ラヒーム・スターリング　6.5
大会を通してチーム最大の武器となり続けた快足アタッカーは、この日も違いを見せた。キレのあるドリブルで敵陣深くまで侵入し、最後まで相手を悩ませた。

19 メイソン・マウント 5.5（99分OUT）
シャドーの一角で先発し、はつらつと動き続けた。ただし、マイボール時の目立った活躍はあまりなく、攻撃面の貢献がやや物足りなかった。