イタリア代表は、現地時間７月11日に行なわれたEURO2020の決勝を制し、53年ぶりに栄冠を手にした。

　この試合でマン・オブ・ザ・マッチ（MOM）に選出されたのが34歳のレオナルド・ボヌッチだ。DFとしてイングランドの攻勢を跳ね返し続けただけではなく、67分に値千金の同点ゴールを決め、窮地のイタリアを救った。

　PK戦を制したイタリア代表は歓喜に沸いた。スコアラーのボヌッチもご機嫌の様子で、イングランド代表のキャッチフレーズのようになっている「It's coming home」を置き換え、「It's coming to Rome」と叫ぶ姿が捉えられている。

　また、イタリア紙『Corriere dello Sport』によれば、キャプテンのジョルジョ・キエッリーニと固く抱き合った後、イングランドのサポーターが詰めかけたスタンドに向かって、「彼らはまだ乾いたパスタを食べなければならない！」と絶叫したという。
 

　さらに、ボヌッチ節は記者会見でも発揮された。MOMの会見場に、ボヌッチはトロフィーとスポンサーであるハイネケンのビール瓶とコカ・コーラのペットボトルを持ち込み、席につくなり、ふたつをそれぞれ一口ずつ飲み、続けざまにコーラは二口目も口にしてみせたのだ。

　今大会、ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウドが会見場でコカ・コーラのペットボトルを自身から遠ざけ、「水を飲め」とアピールしたことが話題を呼んだ。ほかにも、ポール・ポグパなどもハイネケンを遠ざけるなど、スポンサーの商品に対する選手の姿勢が注目を集めた。

　そんななかでもボヌッチは、詰めかけた記者に対して「今夜はなんだって飲む。全部飲むよ」と言い放ったという。その様子を、スポーツチャンネル『ESPN』のUK版は「これが王者の貫禄だ」と伝えた。

　世界中のファンからは「イングランドの人々の涙を飲み干した(笑)」「いい感じにイタリアンだ」「これがボスの貫禄！」といった称賛の声が寄せられ、大きな反響を呼んでいる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】記者会見場にハイネケンとコーラを持ち込み、陽気な表情を見せるボヌッチ！