チームのコンセプトは?
――具体的にチームのコンセプトは?
「うちのサッカーのコンセプトは『デュエル』と『切り替え』。デュエルの頭文字を取って、ドイツ語の『支配的、意外性、効果的、情熱的』と4つのオンバリューを柱に持っています。これらは上積みされてきていますし、ここは手ごたえを感じています。私は戦術を細かく話すタイプなので、『自分たちで考えて動く』習慣は身についてきています。
現状はコロナ禍でピッチ内の声が通るので、選手たちの声に耳を傾けていると、『相手が今3枚だからここにいこう』などのコミュニケーションが発生するようになりました。1シーズン目にはなかったことです。2シーズン目もそう多く聞かれることはありませんでした。今シーズンは『相手のウィークポイントはどこどこ』と模索しながら『じゃあ、あそこから攻めよう』『そっちに追い込もう』と共通認識を作り行動できていますので、そこの部分をベースにさらなる上積みが期待できると実感しています」
「うちのサッカーのコンセプトは『デュエル』と『切り替え』。デュエルの頭文字を取って、ドイツ語の『支配的、意外性、効果的、情熱的』と4つのオンバリューを柱に持っています。これらは上積みされてきていますし、ここは手ごたえを感じています。私は戦術を細かく話すタイプなので、『自分たちで考えて動く』習慣は身についてきています。
現状はコロナ禍でピッチ内の声が通るので、選手たちの声に耳を傾けていると、『相手が今3枚だからここにいこう』などのコミュニケーションが発生するようになりました。1シーズン目にはなかったことです。2シーズン目もそう多く聞かれることはありませんでした。今シーズンは『相手のウィークポイントはどこどこ』と模索しながら『じゃあ、あそこから攻めよう』『そっちに追い込もう』と共通認識を作り行動できていますので、そこの部分をベースにさらなる上積みが期待できると実感しています」
――確かに、選手たちが状況に応じてプレーしているなと感じます。ただ一方で、YSCCの戦い方はシーズンを戦い抜く上で、『疲労』を考慮しなければいけないと思います。どう選手をグループ化し、交代枠を活用しながら勝点をとっていくかという戦略が必要になりますね。
「昨シーズン、成績が伸びなかった要因はそこが一つだと思っています。スケジュールが過密化されて、今シーズンより試合数が多く、メンバーも少なくケガ人が多い中で、『質と強度を保てなかった』ことが課題だと分析しています。今シーズンは、昨シーズンがあったからこそ楽に感じるところもあります。それは選手も同じではないでしょうか。試合が週一ペースになり、シーズンの中断期間も入るのでそこでリフレッシュすることも十分できます。
去年は試合が過密だったからこそ、J2に昇格した秋田と相模原はエコなサッカーを展開していましたが、今シーズンは自分たちでしっかりとゲームを組み立てられるチームのほうが優勢に戦えるのではないかと考えています。私なりに手は打ったつもりでいます。あとは選手がどう生かし、意識して継続してくれるかですが、初戦の富山戦は良かった。でも、福島戦は途中で強度が下がりました。そこはメンタル的なものが大きかったので、そこを今後は修正しながら次につなげていこうと考えています」
――選手をどのようにマネジメントしていこうと考えられていますか?
「今年は36名の選手がいます。人数が多くなった分、選手間の競争を促していきたい。もちろん、人数が増えたで、メリットばかりではなく、難しさも感じています。例えば、練習メニューを組むにしても場所的・時間的な制限があるなか、練習の強度を高く保つのは容易ではありません。そういう面では私にとって挑戦しなければいけない一年です。
そして、これまで私たちが一番の強みとしてきた『ワンチーム』感を作ることも難しくなります。「どうしても試合に絡むことができない」選手が出てしまうからです。ここは早い段階で見えてくると思いますから、そういう選手たちがどういうモチベーションで戦ってくれるのかは懸念するところです。競争という点で言えば、間違いなくメリットはあります。かなり激戦だと思いますし、昨年までだったらグループからこぼれ落ちずに済んだ選手も人数が多いことで漏れる可能性が十分にありますから厳しい環境になったのは間違いありません」
取材・文●木之下潤
※後編に続く
「昨シーズン、成績が伸びなかった要因はそこが一つだと思っています。スケジュールが過密化されて、今シーズンより試合数が多く、メンバーも少なくケガ人が多い中で、『質と強度を保てなかった』ことが課題だと分析しています。今シーズンは、昨シーズンがあったからこそ楽に感じるところもあります。それは選手も同じではないでしょうか。試合が週一ペースになり、シーズンの中断期間も入るのでそこでリフレッシュすることも十分できます。
去年は試合が過密だったからこそ、J2に昇格した秋田と相模原はエコなサッカーを展開していましたが、今シーズンは自分たちでしっかりとゲームを組み立てられるチームのほうが優勢に戦えるのではないかと考えています。私なりに手は打ったつもりでいます。あとは選手がどう生かし、意識して継続してくれるかですが、初戦の富山戦は良かった。でも、福島戦は途中で強度が下がりました。そこはメンタル的なものが大きかったので、そこを今後は修正しながら次につなげていこうと考えています」
――選手をどのようにマネジメントしていこうと考えられていますか?
「今年は36名の選手がいます。人数が多くなった分、選手間の競争を促していきたい。もちろん、人数が増えたで、メリットばかりではなく、難しさも感じています。例えば、練習メニューを組むにしても場所的・時間的な制限があるなか、練習の強度を高く保つのは容易ではありません。そういう面では私にとって挑戦しなければいけない一年です。
そして、これまで私たちが一番の強みとしてきた『ワンチーム』感を作ることも難しくなります。「どうしても試合に絡むことができない」選手が出てしまうからです。ここは早い段階で見えてくると思いますから、そういう選手たちがどういうモチベーションで戦ってくれるのかは懸念するところです。競争という点で言えば、間違いなくメリットはあります。かなり激戦だと思いますし、昨年までだったらグループからこぼれ落ちずに済んだ選手も人数が多いことで漏れる可能性が十分にありますから厳しい環境になったのは間違いありません」
取材・文●木之下潤
※後編に続く