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「アグレッシブに試合を支配したい」Y.S.C.C.横浜の36歳・シュタルフ悠紀監督が語る“3年目の挑戦”【インタビュー/前編】

カテゴリ:Jリーグ

木之下潤

2021年04月27日

「主力のほぼ半分が毎シーズン入れ替わる」

――監督がおっしゃる通り、シュートまではいけています。また、攻守の切り替えもよく、相手陣内の高い位置でのプレス、ボール奪取からのシュートまでの過程は相手に脅威を与えています。3年目の今シーズンは、積み重ねの部分もあるかと思いますが、シーズン前のキャンプでどのようなことに取り組みましたか?

「予算の関係やアマチュア契約の選手が多いチーム事情もありますが、YSCCでは他のクラブのようにシーズン前にキャンプを実施するわけにはいきません。また、積み重ねのレベルでも他のクラブと違いがあります。まず、1シーズン目の終了後、すべての試合に絡んだキーマンだった浅川隼人、進昂平、奥田晃也、河野諒祐といった主力がいなくなりました。2シーズン目を終えた後も宮本拓弥、音泉翔眞、宮尾孝一、大内一生とほぼスタメンで出ている選手がステップアップしました。

 結果として、主力のほぼ半分が毎シーズン入れ替わる形になっています。一般的には、主力をできるだけ残して新しいものを加えていくのがチームづくりの常用スタイルです。だから積み重ねられるのですが、YSCCの場合は主力の多くがいなくなって枠組みだけが残り、そこに主力級の選手を補わなければいけない事情があります。言い訳するつもりはありませんが、継続的な積み重ねという点においては難しい部分が多いです。その中で『プレシーズンを活用して何を積み重ねようとしているか』は、YSCCというクラブに受け継がれているスタイル、DNAの部分になります。

 具体的には、攻守においてアグレッシブに試合を支配すること。守備では、自分たちが守備のラインを決めること。自分たちがハイプレスをかけたい時間帯はそれが実行できるように、また引いて守りたい時間帯は意図的に相手の流れを断ち切りながら全体を整えられるように。必ずしも前からボールを奪いに行くことが支配的な守備だとは定義していません。
  
 自分たちのゲームプランを相手に押し付けることを、支配だと定義づけしています。それはポゼッションも同じです。自分たちが後ろからつなげたいときは意図してビルドアップしたいですし、ロングボールを使いたいときは意図して前線の状況に応じてプレーすることを支配的だと僕は考えているので、そういう部分を上積みしていきました。あとは『デュエル』をメインテーマの一つにしていましたので、1対1のこだわりの部分は選手に要求しました。球際など、チームが掲げるサッカー『支配的』を表現するために必要なエッセンスの部分が取り組んだ点です。過去2年間で、『価値観』の部分は上積みされてきました。例えば、選手間でもそういう言葉が飛び交うようになっていますし、『切り替え』についてもかなり意識が高まっています」
 
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