アシストのひとつ前のパスやゴールの起点となるプレーとか、やっぱりアキさんだったりするんです
同じバイタルエリアを主戦場とする選手で一番衝撃を受けた選手となると、川崎の家長(昭博)選手です。大宮時代に同じチームでやっていて、その時に本当に衝撃を受けました。
目指しているというか、参考にしている部分は多くあります・身体の強さはアキさんとは比にならないですし、アイデアやタメの作り方とかが凄い。本当に凄いとしか言えないんですが、一緒にプレーしていた時も衝撃でした。
やっぱりバイタルエリアで主に攻撃側としてプレーする選手は、ポジション柄、けっこう数字を見られると思うんです。もちろん数字を残せるに越したことはないんですが、例えばアキさんが2018年にMVPを獲った時は、そんなにゴールとアシストの数は多くなかったはずです(※6得点・7アシスト)。それでもMVPを受賞した。
ゴールに直接関わるプレーはそこまで多くなかったけど、アシストのひとつ前のパスやゴールの起点となるプレーとか、やっぱりアキさんだったりするんです。あのシーズンにMVPを獲得したのも、見ている人は見ているというか、わかる人にはわかるということだったのだと思います。あのゴールが生まれたのは、あのプレーがあったから、みたいなところは僕もすごく感じるので。
それこそ、この前のガンバ戦でミツに出したスルーパスで、最終的にサヴィオが決めていたら、自分にアシストはつかないけど、自分のスルーパスが起点になってゴールにつながり、勝利に貢献できたとなる。
もちろん、自分でゴールやアシストができれば、それに越したこともないですが、例えば今回のガンバ戦では、『サッカーダイジェスト』さんが、僕に一番良い評価をしてくれました。点を取ってないしアシストもしていないけど、試合全体を見て一番輝いていたという評価をしてくれたのだと理解しています。そういう試合に大きな影響を与えられる選手になるというのが、僕の選手としての理想像と言えますね。
――◆――◆――
インタビューが行なわれた時点で、柏はようやく今季2勝目を挙げ、降格圏を抜け出したばかり。上位進出への足掛かりを掴むためにも江坂をはじめとする攻撃陣の奮起は欠かせないだろう。江坂自身もバイタルエリアでのプレーを「それこそ、ガンバ戦みたいにそこで輝ければ、チームにもより多くの勝点が入ると思う」と強く意識する。
インタビューの最後に「バイタルエリアで輝くための条件とは?」と質問してみると、「ひとりでは輝けない。周りとの兼ね合い、協力が必要になる」と返ってきた。
「去年で言えば、ミカがいてラインを下げてくれるから自分の前にスペースが空く。パスをくれる味方も自分を見てくれないとボールが入らないので、バイタルはひとりでは輝けるものではないですね」
シーズンはまだまだ序盤戦。バイタルエリアで躍動する江坂のプレーに注目だ。
※このシリーズ了
取材・構成●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)
目指しているというか、参考にしている部分は多くあります・身体の強さはアキさんとは比にならないですし、アイデアやタメの作り方とかが凄い。本当に凄いとしか言えないんですが、一緒にプレーしていた時も衝撃でした。
やっぱりバイタルエリアで主に攻撃側としてプレーする選手は、ポジション柄、けっこう数字を見られると思うんです。もちろん数字を残せるに越したことはないんですが、例えばアキさんが2018年にMVPを獲った時は、そんなにゴールとアシストの数は多くなかったはずです(※6得点・7アシスト)。それでもMVPを受賞した。
ゴールに直接関わるプレーはそこまで多くなかったけど、アシストのひとつ前のパスやゴールの起点となるプレーとか、やっぱりアキさんだったりするんです。あのシーズンにMVPを獲得したのも、見ている人は見ているというか、わかる人にはわかるということだったのだと思います。あのゴールが生まれたのは、あのプレーがあったから、みたいなところは僕もすごく感じるので。
それこそ、この前のガンバ戦でミツに出したスルーパスで、最終的にサヴィオが決めていたら、自分にアシストはつかないけど、自分のスルーパスが起点になってゴールにつながり、勝利に貢献できたとなる。
もちろん、自分でゴールやアシストができれば、それに越したこともないですが、例えば今回のガンバ戦では、『サッカーダイジェスト』さんが、僕に一番良い評価をしてくれました。点を取ってないしアシストもしていないけど、試合全体を見て一番輝いていたという評価をしてくれたのだと理解しています。そういう試合に大きな影響を与えられる選手になるというのが、僕の選手としての理想像と言えますね。
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インタビューが行なわれた時点で、柏はようやく今季2勝目を挙げ、降格圏を抜け出したばかり。上位進出への足掛かりを掴むためにも江坂をはじめとする攻撃陣の奮起は欠かせないだろう。江坂自身もバイタルエリアでのプレーを「それこそ、ガンバ戦みたいにそこで輝ければ、チームにもより多くの勝点が入ると思う」と強く意識する。
インタビューの最後に「バイタルエリアで輝くための条件とは?」と質問してみると、「ひとりでは輝けない。周りとの兼ね合い、協力が必要になる」と返ってきた。
「去年で言えば、ミカがいてラインを下げてくれるから自分の前にスペースが空く。パスをくれる味方も自分を見てくれないとボールが入らないので、バイタルはひとりでは輝けるものではないですね」
シーズンはまだまだ序盤戦。バイタルエリアで躍動する江坂のプレーに注目だ。
※このシリーズ了
取材・構成●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)