「だから、サッカーには本当に感謝しています」
そうした頑張りもあり、モデル業は軌道に乗り、現在に至る。「サッカー以外で自分が活躍できる場所を作りたかった。その姿を見せることで、これまでお世話になったたくさんの人たちへの恩返しになる」。そんな想いで、舞人は今も走り続けている。
仕事の幅も広がってきた。モデル業の他にもメンズコスメのアンバサダーを務めたり、スペインの歴史あるサッカーブランド『ケレメ』のCBO(チーフ・ブランディング・オフィサー)にも就任した。自身の提案で『ケレメ』のアパレルほかラグジュアリーを展開することも決まり、「今の自分の活躍する世界とサッカーとのつながりができた」と本人も喜ぶ。
充実したセカンドキャリアを送る舞人に、モデルとサッカー選手の共通点について訊けば、次のように答える。
「誰かに見てもらうというか、“表”に出る仕事ですよね。そのために、身体を磨いたり、もちろん内面も磨いて。現場では100パーセントの実力を発揮しなければならないし、波があってはいけない。常にプロフェッショナルでなければならない。そういう意味では、通じるものがあると思います」
Jリーガーでいられたのは短い期間だったかもしれないが、それでもプロのアスリートとはどうあるべきかを間近で見て、肌で感じることができた。本番で最大限のパフォーマンスを示すために、“裏”で多くの時間を割く。不断の努力で自分を高めていく。そのスタンスを舞人も見習い、貫いている。
「だから、サッカーには本当に感謝しています」
多くのJリーガーたちも選手でいられる時間は限られている。むしろ引退後の人生のほうが長い。セカンドキャリアをいかに実りあるものにするか。その意味で、選手時代の経験は大きな強みになると舞人は考えている。
まずは「自分が好きなことで、楽しくできること」を見つけることが大事で、それを続けていくなかで上手くいかない状況に直面した時には「サッカーのことを思い出してほしいですね」と言う。
「あの時、俺、心が折れたな、とか。こういう時、俺って弱いんだよね、とか。でも逆に、こういう場合は強いんだよね、とか、絶対にあると思うんですよ。選手なら、絶対に。そういう経験を活かせば、光は見えてくる。そこで乗り越えて、何かを掴む。成長がある。選手って、成長することが好きなはずなので。そうやって常に最新の自分を作り上げていけば、楽しくなると思います」
自らもアップデートを続ける舞人は、今年11月に29歳になる。モデル業に定年はない。自分の可能性をさらに広げられるように邁進するつもりだ。
「長くやればやるほど、色はついてくると思う。渋めの人になっていくのか、歳はとっているけど逆に若々しくなっていくのか。それは分からないですけど、周りが自分に求めているものを受け入れつつ、自分が発信していきたいものが上手くリンクしてはじめて結果につながる。それをずっと追い求めていきたいです」
PROFILE
三渡洲舞人/さんとす・まいと
1992年11月28日生まれ、静岡県出身。185センチ・79キロ。元Jリーガー。現在はモデル業ほか、メンズコスメのアンバサダーやサッカーブランド『ケレメ』のCBOを歴任。雑誌やCM、広告、ファッションショーなど幅広く活躍中だ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)
仕事の幅も広がってきた。モデル業の他にもメンズコスメのアンバサダーを務めたり、スペインの歴史あるサッカーブランド『ケレメ』のCBO(チーフ・ブランディング・オフィサー)にも就任した。自身の提案で『ケレメ』のアパレルほかラグジュアリーを展開することも決まり、「今の自分の活躍する世界とサッカーとのつながりができた」と本人も喜ぶ。
充実したセカンドキャリアを送る舞人に、モデルとサッカー選手の共通点について訊けば、次のように答える。
「誰かに見てもらうというか、“表”に出る仕事ですよね。そのために、身体を磨いたり、もちろん内面も磨いて。現場では100パーセントの実力を発揮しなければならないし、波があってはいけない。常にプロフェッショナルでなければならない。そういう意味では、通じるものがあると思います」
Jリーガーでいられたのは短い期間だったかもしれないが、それでもプロのアスリートとはどうあるべきかを間近で見て、肌で感じることができた。本番で最大限のパフォーマンスを示すために、“裏”で多くの時間を割く。不断の努力で自分を高めていく。そのスタンスを舞人も見習い、貫いている。
「だから、サッカーには本当に感謝しています」
多くのJリーガーたちも選手でいられる時間は限られている。むしろ引退後の人生のほうが長い。セカンドキャリアをいかに実りあるものにするか。その意味で、選手時代の経験は大きな強みになると舞人は考えている。
まずは「自分が好きなことで、楽しくできること」を見つけることが大事で、それを続けていくなかで上手くいかない状況に直面した時には「サッカーのことを思い出してほしいですね」と言う。
「あの時、俺、心が折れたな、とか。こういう時、俺って弱いんだよね、とか。でも逆に、こういう場合は強いんだよね、とか、絶対にあると思うんですよ。選手なら、絶対に。そういう経験を活かせば、光は見えてくる。そこで乗り越えて、何かを掴む。成長がある。選手って、成長することが好きなはずなので。そうやって常に最新の自分を作り上げていけば、楽しくなると思います」
自らもアップデートを続ける舞人は、今年11月に29歳になる。モデル業に定年はない。自分の可能性をさらに広げられるように邁進するつもりだ。
「長くやればやるほど、色はついてくると思う。渋めの人になっていくのか、歳はとっているけど逆に若々しくなっていくのか。それは分からないですけど、周りが自分に求めているものを受け入れつつ、自分が発信していきたいものが上手くリンクしてはじめて結果につながる。それをずっと追い求めていきたいです」
PROFILE
三渡洲舞人/さんとす・まいと
1992年11月28日生まれ、静岡県出身。185センチ・79キロ。元Jリーガー。現在はモデル業ほか、メンズコスメのアンバサダーやサッカーブランド『ケレメ』のCBOを歴任。雑誌やCM、広告、ファッションショーなど幅広く活躍中だ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)