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満身創痍のマルセイユで、長友佑都が奮闘!ボルドーのエースを封じ込め、ついに本領を発揮【現地発】

カテゴリ:海外日本人

結城麻里

2021年02月17日

「選手たちは連帯すると信じていた」

代理監督として指揮を執っているラルゲが、マルセイユに穏やかさをもたらした。(C)Getty Images

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 スコアは0-0。やはり今年も勝てなかった。だが酒井もおらず(胃腸炎)、ディミトリ・パイエもおらず(出場停止)、アルバロ・ゴンサレスもドゥーエ・チャレタ=ツァルもおらず(ケガ)、矢も尽き羽根も折れたチームで、それもたった9人で、マルセイユは貴重な勝点1をもぎとり、順位も上げたのだった。

 長友、ブバカール・カマラとともにやはり採点「6」で守り抜いた主将ステーブ・マンダンダは、疲れた顔にほんのり笑顔を浮かべながらこう言った。

「いまはポジティブなものが必要なとき。だから今日の勝点1をポジティブに見たいと思う。チームもひとつに連帯している」

 ラルゲ代理監督も穏やかな笑顔で語った。

「選手たちは連帯すると確信していた。私の選手たちは任務を果たしたという気持ちだ。チームが守備レベルで経験をもっていることを示したと思う」

 強みが守備しかないのは確かだ。攻撃がどうしても作れず、フットボールの美学にはほど遠い試合ぶりだった。だが「会長からも監督からもサポーターからも捨てられ、練習場まで奪われたようなマルセイユの選手たち」が、それでも必死に奮闘する姿は、フットボールファンの心の琴線に触れてもいる。

 マルセイユはここから、這い上がれるだろうか。チャンピオンズ・リーグ出場権を得るのはもう無理だろうが、2試合延期が残っているため、攻撃が作れれば、ヨーロッパリーグに挑戦できるかもしれない。クラブ首脳部は必死にホルヘ・サンパオリ(現アトレチコ・ミネイロ)を招聘しようとしているが、もしかすると穏やかな教育者ラルゲの方が、火山を鎮める“静かな力”を備えている……かもしれない。

取材・文●結城麻里
text by Marie YUUKI
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