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満身創痍のマルセイユで、長友佑都が奮闘!ボルドーのエースを封じ込め、ついに本領を発揮【現地発】

カテゴリ:海外日本人

結城麻里

2021年02月17日

代理監督がチームに欠けていたものをもたらした

エムバペ(右)に必死食らいつく酒井。試合には敗れたが、気を吐いた選手のひとりだった。(C)Getty Images

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 身も心も傷だらけになったオランピック・ド・マルセイユの壮絶な戦(いくさ)が、現地でじんわりとした感動を呼んでいる。日本代表DFの長友佑都も2月15日付『L’EQUIPE』紙で採点「6」を獲得、ついに本領を発揮した。

 マルセイユはここまで激動の時間を過ごしている。1月6日を最後にリーグ・アンで勝てなくなり、順位もずるずる下降し始めると、選手間に確執が噴出。次いでクラブ上層部に怒ったサポーターが練習場に乱入し、最後にはアンドレ・ヴィラス・ボアス監督が突然辞任を表明するにまでなってしまった。

 それからは、まるで日本の大河ドラマのような世界になった。

 将軍に見捨てられ、城には反乱軍が押し寄せ、それでも戦に赴き、負けても引き分けても満身創痍で戦い続ける侍たち――。しかも軍を率いた経験など一度もない代理将軍のもとで団結し、一時的かもしれないが平穏さえ取り戻した今、フランス人もその勇敢さに感動している様子だ。

 代理将軍の名はナセル・ラルゲ。「ナセル」はパリSGのナセル・アルケライヒ会長を思い出させるうえ、「ラルゲ」は綴りこそ違うが「(交際相手に)ふられた」というときの発音と同じになるため、人々は思わず失笑したものだった。
 
 だが、これまでマルセイユ育成センター責任者を務めてきた、いわば教育者の代理監督は、今のマルセイユに最も欠けていたものをもたらした。穏やかさである。

 ラルゲ代理監督が初めて指揮をとったのが、上昇気流に乗るランス戦。だが選手たちは傷だらけの心で堂々の戦いをみせ、勝てなかったがドロー(2-2)をもぎとった。

 次いで相まみえたのが、王者パリ・サンジェルマン。国中が注目する“フランス版クラシコ”だった。結果は0-2の力負けだったが、ここでも選手たちの多くは、満身創痍ながら恥じない戦いをした。

 酒井宏樹もそのひとりだ。ヴァランタン・ロンジエがこぼしたボールからパリの高速カウンターに襲われ、時速36kmのキリアン・エムバペに振り切られてしまったが、酒井も時速30km近いスプリントで追ったのではないだろうか。その後も最後まで諦めず、チームにエネルギーを注入していた。
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