「お祭りはリラックスする場。絶対にやめないね」（テレビ局『TF１』）と開き直っていたネイマール。だが残念ながらネイマールは、エデン・アザール、ポール・ポグバらを上回り、負傷欠場歴でスター選手群の首位に立っている。

　そればかりか、挑発的に自分から突っかかるプレースタイルにも疑問符がついている。この点で『L’EQUIPE』のメリザンド・ゴメス記者は、「ネイマールはバロンドールを受賞するためにパリに来たんでしょ？　メッシとロナウドは削られてもすぐ起き上がって黙々と戦い続けてきたから、バロンドールに輝いたのよ。このままならネイマールは、バロンドールなんかとれないわね！」と容赦なかった。

　昨シーズン末からCL「ファイナル８」を経て今シーズン序盤までついに大活躍をみせ、「パリで幸せ」と契約延長も匂わせていたネイマールだけに、人々はまた失望に襲われている。

　まるでいつになっても始まらない恋愛ストーリーを見せられているような、飽きを催す不快感だ。そして巷では当面、「バルサも守備がガタガタだからネイマールなしでも勝てる」論と「ネイマールなしでは複雑になる」論が拮抗中である。

取材・文●結城麻里
text bt Marie YUUKI