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“アンチ・オオサコ”の強烈なバッシングを受けながらも――大迫勇也は、どん底から這い上がろうとしている【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2021年02月05日

シャルケ戦で久しぶりにみせた輝き

シャルケ戦でメーバルトのゴールに喜ぶブレーメンの面々。起点となった大迫もその輪に加わった。(C)Getty Images

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 第19節シャルケとの一戦で、大迫のプレーは明らかに以前と違っていた。

 相手に1点リードを許していたブレーメンは後半開始から3人の選手を入れ替え、さらに61分に大迫を投入。背番号8は流れを引き寄せるプレーを立て続けに見せた。

 74分、左サイドのミロト・ラシツァからのクロスをゴール前できれいにヘディングシュート。惜しくもGKのファインセーブに防がれたもの、シャルケのCB間にうまく入り込んだポジショニング、シュートのインパクトもよかった。

 77分には、中盤右サイドでパスを受けた大迫は素早く振り向くと、守備ライン裏へ走り出したラシツァへきれいなスルーパスを通す。そこからの折り返しをケビン・メーバルトが右足ダイレクトで決め、同点に追いつく。得点の瞬間、大迫が力強くこぶしを握り締めてアシストしたラシツァに駆け寄り、仲間たちと喜ぶ姿が印象的だった。

 サポーターにはそれぞれ好みがあるだろう。それを周りがどうこう言う必要はないかもしれない。ただ、何度叩き落とされようとも、何度逆境に追い込まれようとも、どん底から這い上がってくる男の姿というのは、それだけで十分にすばらしく魅力的ではないだろうか。ここからの大迫の巻き返しが楽しみだ。


【動画】大迫の惜しいヘディングシュート&同点ゴールの起点に! シャルケ戦のパフォーマンスはこちら
 
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかの きちのすけ)

ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中
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