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“アンチ・オオサコ”の強烈なバッシングを受けながらも――大迫勇也は、どん底から這い上がろうとしている【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2021年02月05日

苛烈な批判の矢面に立たされている

一部のファンからスケープゴートにされている大迫。あまりの激しさに、監督が苦言を呈するほど。(C)Getty Images

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 ファンに愛される選手には、どんな特徴があるのだろう。

 そんなことを考えたのはブレーメンの大迫勇也の置かれている状況が、かなり極端なものになっているからだ。

 今シーズンは試合に出ても出ていなくても、SNSではブレーメンのファンから批判のコメントが集中している。監督のフロリアン・コーフェルトが「ユウヤひとりに責任を押し付けるのはアンフェアだ」とコメントしたほか、チームマネージャーのフランク・バウマンやチームメイトもファンにアピールを繰り返していた。

 これまでのSNSにおけるファンの反応を見ていると、“アンチ大迫”が一定数いるのは確かだ。それも相当数。だが、槍玉に挙がっているのは大迫だけではない。矛先は思うように得点できないダビド・ゼルケにも向けられ、マンチェスター・ユナイテッドからレンタル移籍をし、その後出場機会を求めてクラブ・ブルージュへ移籍したオランダU-21代表タヒス・チャンへの攻撃もかなりひどいものがあった。

 それでも、最も多くの批判が大迫へ集まってしまうのはなぜだろうか?
 
 攻撃陣が批判を受けるのも致し方ないと思わざるを得ないほど、ブレーメンは得点力に問題を抱えている。前半戦を終えての19得点は下から数えて5番目。昨シーズンはどのように点を取るかのイメージが少なからずあったが、今はあまりない。

 守備は確かに良くなっていて、あっさりと失点される試合は減っている。だが、相手陣内でボールを保持し、ペナルティエリア内へ運ぶことができず、識者に「アンチサッカー」と揶揄されることもある。大迫ばかりが批判されているが、結局、誰が出てもそう大きく変わらないのが現状だ。

 ただ、ファン心理として考えると、「だからしょうがない」ではなく、「だからこそ踏ん張ってほしい」、「そこでなんとかしてくれるのがあこがれのプロ選手ではないか」という気持ちになるのだろう。まして大迫の立ち位置は、ただの一選手としてのものではない。昨シーズンまでのエースFWマックス・クルゼの後継者として監督から白羽の矢を立てられ、ファンの大きな期待を受けていた選手だ。
 
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