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“アンチ・オオサコ”の強烈なバッシングを受けながらも――大迫勇也は、どん底から這い上がろうとしている【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2021年02月05日

監督が大迫に休息を与えたのは重要なことだ

監督との話し合い、休養をとった大迫は、何か吹っ切れただろうか。(C)Getty Images

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 そのため、どうしても「苦しい時こそ助けてくれるのがエースではないのか。クルゼは助けてくれた」、「もっと状況が苦しいクラブでプレーしている選手でも、チームを救うプレーを見せている」と比較される。

 相手に囲まれてもボールを収める。ファウルを奪い取る。強引にシュートまで持ち込む。相手の裏をとったパスを通す。CKを獲得する。大迫に、こうした違いを生み出すプレーが求められているというのは間違いなくある。厳しい声は、期待の裏返しといえなくもない。

 メディアの前で責任をもって発言をし、クラブへの愛を隠すことなく前面に出し、ファンに対してオープンで、ピッチ上では闘争心むき出しにチームの勝利のために全力を出し切る。そして、その選手ならではのスキルでチームを助けてくれる。苦しい時でも下を向かずに胸を張り、ファンから批判を浴びても正面からそれを受け止め、次に向けて取り組むことを約束する。そんな選手がチームにいたら確かに心強いし、理想的だろう。
 
 とはいえ、みんながみんないつもそんな立ち振る舞いができるわけではない。自分のコンディションや生活環境に影響されることだってあるだろうし、性格的な得手不得手だってある。「プロサッカー選手なんだからピッチ上の結果がすべてだ!」といわれたら、それはそうなのだろうが、結果を出すために奮闘しようとしても、すべてのプレーがすぐに結果に繋がるわけではない。

 自分だけの結果にこだわったプレーをしてチームの秩序を乱したら、それこそ迷惑がかかるだけだ。また、本人的には頑張っているつもりでも、外からは「そうは見えない」といわれてしまうこともある。

 だから、コーフェルト監督が大迫とじっくり話をし、頭を整理するために休息の時間を与えたというのは、とても大切なことだったのではないだろうか。

 やらなければならないことで頭の中がいっぱいになってしまったら、ピッチ上で躍動することはできない。プレーする喜びがなければ、自分の力を引き出し切ることはできない。心が共鳴し、頭がクリアに働き、体が自然と動き出したとき、選手は輝き出すのだ。
 
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