• トップ
  • ニュース一覧
  • 「移籍考慮は時期尚早だ」なぜ南野拓実は出場機会を与えられないのか? リバプール番記者に訊く“リアル評”【現地発】

「移籍考慮は時期尚早だ」なぜ南野拓実は出場機会を与えられないのか? リバプール番記者に訊く“リアル評”【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

ジェームズ・ピアース

2020年12月04日

アンフィールドでの挑戦は終わっていない

リンカーン戦で鋭いボレーを決めていた南野。この時のような鮮烈な輝きを放つ機会は訪れるだろうか。 (C) Getty Images

画像を見る

 この日本代表にとって、今が踏ん張りどころ。自己憐憫に陥らないことが何よりも大切だ。シーズンは長く、短期間でも巡ってくるチャンスの数は少なくないだろう。個人的にも、その機会は必ずやってくると考えている。真摯にトレーニングに臨み続け、必要とされた時に、実力を証明することが肝要だ。

 クロップは南野について、最近、こう述べている。

「調子を落としているわけではないし、タキはトレーニングで、いいパフォーマンスを見せている。だが、このチームはとても強いチームで、そこに入り込むのは容易ではない。タキは素晴らしい青年で、トップレベルの選手だ。だからこのチャレンジに、彼は意欲的に向かってくれるはずだ」

 この指揮官の言葉にもある通り、南野は間違いなくリバプールに適した選手だ。先述の通り、ジョッタの台頭によって、南野のアタッカーとしての優先順位は落ちた。本人もこのことにフラストレーションを募らせているのは間違いないが、今後のキャリアを考慮しても、現時点で移籍を考えるのは時期尚早だ。最低でも今シーズン終了までは待つべきだろう。
 
 繰り返しになるが、南野はスカッドの厚みを増すためのバックアップのオプションの一人として獲得された選手だ。しかしながら、サッカー界は何が起こるか分からず、劇的な速度で状況が変化する場所でもある。

 それゆえに彼のアンフィールドでの挑戦が終わったわけでは決してないし、決してそう見るべきではない。最低でも、クロップがそう考えていない以上は、飛躍のチャンスはまだまだ巡ってくると考えるべきだ。

文●ジェームズ・ピアース(The Athletic記者)
Text by James Pearce/The Athletic

訳●松澤浩三
Translation by Kozo Matsuzawa

【著者プロフィール】
ジェームズ・ピアース(The Athletic記者)
15年近く地元紙『Liverpool Echo』のエース記者として活躍。2000年代半ばから担当となったリバプールの裏の裏まで知り尽くし、辛辣ながらフェアな論評で、歴代の監督と信頼関係を築いた。今夏からはヘッドハントされたスポーツ新興メディア『The Athletic』で執筆活動を行なっている。
【関連記事】
「ミナミノの時間は限られてる」好調ジョッタと対照的な南野拓実をリバプールOBはどう見た?「得点ができなければ…」
「ミナミノの時代は来る」リバプール地元紙が“不遇”の南野拓実のスタメン抜擢に期待!「奇妙な序列低下で…」
「タキは素晴らしい男だ」クロップが苦悩する南野拓実の成長を明言! 「彼の序列が下がったわけじゃない…」
「若いのに違いが作れる」スペイン紙が久保建英をビジャレアルの“2人のキーマン”に指名!エメリ監督は「タケが出場すると…」
名物SDも獲得に興味…久保建英に理想的な移籍先は? 「クボにぴったりの3クラブ」と現地メディアが取り上げたのが…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ