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「移籍考慮は時期尚早だ」なぜ南野拓実は出場機会を与えられないのか? リバプール番記者に訊く“リアル評”【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

ジェームズ・ピアース

2020年12月04日

クラブは“模範的かつ意欲的な”南野に満足

移籍当初はドイツ語を交えながらコミュニケーションを図っていたという南野だが、今では英語力も向上しているという。 (C) Getty Images

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 加えて、南野をさらに厳しい状況に追いやったのが、今夏にウォルバーハンプトンからやってきたディオゴ・ジョッタの存在だ。リバプールが総額4500万ポンド(約63億円)と高額な移籍金を投じて獲得したこのポルトガル代表FWは、最高の形でレッズでのキャリアをスタートさせた。

 スピード、力強さ、スキル、直線的なプレーに、味方に決定機を作り出して、自身もゴールを量産する非凡なゴールセンス――。ここまでジョッタが見せているプレーは非の打ち所がなく、彼は抜群の貢献度でチームの勝利に絡んでいる。イングランド国内、しかもプレースタイルの似たウルブスで過去3シーズンもプレーしていたことが、有利に働いたのは間違いないだろう。

 そして、南野の数十倍のスピードでリバプールにフィットしたジョッタはいまや、リバプールの4番手、いや不動の3トップと並ぶアタッカーと見なされている。他のライバルを軽々と抜き去り、クラブに欠かせない「カルテット」の一部にまで飛躍したのだ。ゆえに南野に与えられる出場時間の減少は必然とも言える。
 
 しかし、関係者から得た話を総合すると、クラブはここまでの南野に満足しているという。控えめだが、サッカーに臨む姿勢は模範的で、非常に勤勉。ボールを保持しているか否かに関わらず、クロップ監督が求める戦術にも馴染んできており、何よりも本人には向上心があり、助言を聞き入れて意欲的に挑戦する姿勢を崩さない。

 また、南野は英語も上達し、チームメイトとのコミュニケーションにも慣れ、確実にスカッドの一員として認められている。ジムワークを積極的にこなして、プレミアリーグ特有の当たりの強さにも慣れてきているのは確かだ。

 とはいえ、現在の南野にとって最大の問題は、やはり出場機会が圧倒的に少ないことだ。

 プレー機会がなければ、当然、輝くチャンスもなく、いざ出場した際に本人にかかるプレッシャーも増大。実戦から離れ、動きが鈍重になるうえに、結果を求めて空回りしがちになるのは避けられない。先日のブライトン戦がまさにそうで、ボールタッチが硬く、ボールを失う場面が悪目立ちしていた。
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