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【安永聡太郎】CLでスペイン勢の躍進はしばらく見られない? 一方、ラ・リーガは“カオス”になる

カテゴリ:連載・コラム

木之下潤

2020年09月14日

ラ・リーガの一押しクラブは?

故障もあり移籍1年目は不甲斐ない成績に終わったアザール。(C) Getty Images

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 ちょっとCLの話題から離れてしまったね。

 リーガ好きとしてやっぱりスペイン勢のことを語っておかないと。来シーズン、というかしばらく、リーガ勢の躍進はないかもしれない。なんだかんだ言っても、レアル・マドリーかバルセロナが輝かないと。

 マドリーは世代交代の必要がある。バルベルデが頭角を表わしてきて、ウーデゴーを戻して、カゼミーロは変わらずどっしり構えるだろうから中盤は問題ない。中盤は色分けが出てきたけど、ベンゼマのところ(センターフォワード)がね。

 それと、やはりマドリーといえば7番だ。

 否定するつもりはないけど、クラブはあの年齢(昨夏の加入時は28歳)のアザールを引っ張ってきた。だけど、昨シーズンはケガがちで、期待したような働きができなかった。「7番」の前任者たちがクリスチアーノ・ロナウドら錚々たるメンバーだから、まずは結果がほしいところだよね。7番って重みがある存在だけど、クラブも他の選手にも着させたりしてマドリーのファンにしてみてら「意味わかんねーよ」みたいな感じもあるはず。

 マドリーは両ウイング、センターフォワードを考えると、バイエルン・ミュンヘンやパリ・サンジェルマン、そしてイングランド勢に比べると現時点では実績、経験値ともにベンゼマ以外はちょっとレベルが落ちる。バルサに至ってはもう現時点でお手上げじゃないの。
 
 そういう意味で、ラ・リーガについて言うと、新シーズンはある種「平等」にどのクラブにも優勝のチャンスがあると思う。カオス状態を楽しむ感じだよね。特に上位に位置するクラブは。

「優勝争いが混沌とする」という意味では、中位クラブの戦術的なアプローチはカギを握るだろうから、そこはおもしろいところだよね。もちろん久保建英、岡崎慎司を筆頭に日本人選手の活躍には期待したいよ。

 あと、もう一つ注目なのは奇跡的な昇格を果たしたクラブ「エルチェ」だ。

 2部の6位からの昇格なんだよね。プレーオフの準決勝では、香川真司がいるサラゴサ戦を相手に1試合目の終盤にゴールを決めてるし、決勝も深い時間に劇的なゴールを奪っている。実は、このクラブは前回2部に降格したとき、13位くらいで1部に残留できたはずなのに、財政難で落ちたんだよね。

 そのおかげで、18位で降格するはずだったエイバルが残留して、その後に乾貴士を獲得して現在に至る。そういう背景を持っているエルチェが再び上がってきた。40歳のフォワードのニノも注目だし、ぜひ楽しみにしてほしいと思う。
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