強豪揃いのプリンスリーグ関東でいかなるパフォーマンスを見せられるか
この小川の成長曲線に触発されたのが柴だった。
「(小川)優介はドリブルの精度はもともと高かったけど、今年に入ってパスの精度が一気に向上したのはすぐに分かりました。試合中も『今のプレーすごいな』と思って、『僕もやってみよう』と思うようになった。僕とはタイプこそ似ていませんが、ボランチとして参考にしている部分が多かったので、この短期間の伸びは本当に驚いたし、刺激になりました。僕も優介のようにパスをもっと出せるようになりたいと思って、意識するようになりました」
柴も奪いに行くときにどうしても頭が下がってしまっていたが、事前に首を振って周囲の状況の情報を収集してから奪いに行くようになり、「それまではボールを奪ったらすぐに下げてしまったり、近くの誰かにボールを預けていたのですが、それが自分で運べるし、ラストパスも出せるようになった。余裕が生まれたことが大きな手応えで、自分が新たに攻撃の一手になりはじめている手応えがあります」と、小川同様に奪ってからの選択肢は格段に増えた。
この2人の成長曲線がチームの底力をさらに上に押し上げた。ボランチ間のパス交換やチャレンジ&カバーがより活発になり、前線も彼らを信じて動き出せるようになった。強豪揃いのプリンス関東でも彼らの研ぎ澄まされたコンビネーションはより効力を発揮していくだろう。
「現状に満足せずに、もっと個人としてもプレーの幅を広げたい。身長は低いけど、よりダイナミックな選手になりたい」(柴)
プロ、大学のスカウトたちも注目し始めている昌平が誇るダブルボランチ。多彩な崩しと素早い攻守のトランジションの中枢にいる彼らのプレーは一見の価値ありだ。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【PHOTO】2020年の高校サッカー界を彩る主な注目選手を写真でチェック!~関東編
「(小川)優介はドリブルの精度はもともと高かったけど、今年に入ってパスの精度が一気に向上したのはすぐに分かりました。試合中も『今のプレーすごいな』と思って、『僕もやってみよう』と思うようになった。僕とはタイプこそ似ていませんが、ボランチとして参考にしている部分が多かったので、この短期間の伸びは本当に驚いたし、刺激になりました。僕も優介のようにパスをもっと出せるようになりたいと思って、意識するようになりました」
柴も奪いに行くときにどうしても頭が下がってしまっていたが、事前に首を振って周囲の状況の情報を収集してから奪いに行くようになり、「それまではボールを奪ったらすぐに下げてしまったり、近くの誰かにボールを預けていたのですが、それが自分で運べるし、ラストパスも出せるようになった。余裕が生まれたことが大きな手応えで、自分が新たに攻撃の一手になりはじめている手応えがあります」と、小川同様に奪ってからの選択肢は格段に増えた。
この2人の成長曲線がチームの底力をさらに上に押し上げた。ボランチ間のパス交換やチャレンジ&カバーがより活発になり、前線も彼らを信じて動き出せるようになった。強豪揃いのプリンス関東でも彼らの研ぎ澄まされたコンビネーションはより効力を発揮していくだろう。
「現状に満足せずに、もっと個人としてもプレーの幅を広げたい。身長は低いけど、よりダイナミックな選手になりたい」(柴)
プロ、大学のスカウトたちも注目し始めている昌平が誇るダブルボランチ。多彩な崩しと素早い攻守のトランジションの中枢にいる彼らのプレーは一見の価値ありだ。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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