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「スタイルを貫くことで記憶に残るチームに」愛弟子・中西哲生氏が明かす名将ヴェンゲルの“グランパス改革”/後編

カテゴリ:Jリーグ

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年06月17日

「ヴェンゲルには感謝しかない。凄い人と出会っちゃった」

ヴェンゲルが率いたグランパスについて語ったくれた中西氏。※写真は取材中のスクリーンショット。

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――その天皇杯で見事に優勝。クラブ初タイトルを勝ち取りました。

「俺たちは1年でこんなに成長したんだという事を示すんだっていう気持ちが、天皇杯の優勝に繋がったと思いますね。リーグで2位だったのが大きかったなと。自信はついたけど、納得も満足もしていない、そんな感じだった。だから、成し遂げられた時はすごく嬉しかったですね」

――ご自身にとっても初タイトルでした。

「もうヴェンゲルに感謝しかないというか、凄い人と出会っちゃったみたいな。ヴェンゲルのためにも勝ちたいという気持ちもありましたね。あの時のグランパスは、Jリーグの歴史の中で、最強チームに挙がるようなチームではなかったかもしれません。でもヴェンゲルが率いていた95年、96年のグランパスが好きだっていう人は多い。いまだに僕もそう言われますし、記憶に残るチームだと思うんですよね。

 記憶に残るチームというのが、ヴェンゲルの言うところの『流儀』ですよね。流儀があるチームは記憶に残るという事をよく言っていたので。スタイルを貫くことが大事だと。もちろん勝ち続けることも重要ですけど、自分たちのスタイルを貫くことによって流儀が確立されていって、見に来た人たちが『グランパスのサッカーは見てて楽しいよね』と言ってくれた。毎試合超満員だったので、やっててすごくやりがあった。天皇杯決勝ももちろん満員だったし、グランパスの美しいサッカーを見せるんだ、という意識が強かったですね。ジュビロや鹿島、ヴェルディみたいな本当に強いチームとは違うかもしれないですが、たった1年半でしたけど、ヴェンゲルが率いたグランパスのサッカーは人々の記憶に残っていると思う。それこそが、最終的に自分たちが一番意識してプレーしていたところなんです」
 
取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
協力●DAZN

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