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世界が注目したブンデス再開、浮き彫りになったメリットと問題点。求められるのは「指先の感覚」だ【現地発】

カテゴリ:ワールド

中野吉之伴

2020年05月22日

さらなる中断期間も視野に

再会したブンデスリーガ。スタッフたちはボールに触れるのにも手袋を着用し、消毒を欠かさない。 (C)Getty Images

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 かといって、「こうした事態だから健康を考慮しましょうね。100%の力だと危ないので、ほどほどにプレーするように」というわけにもいかない。それならそもそも「じゃあリーグを再開させたんだ」という話に戻ってしまう。

 リーガ再開の決断は尊重するとして、各クラブはそれぞれ生き残りをかけて必死に戦う。来季のチャンピオンズ・リーグ、ヨーロッパリーグ出場権がどうなるかは不明だが、出場のチャンスがあるクラブは上位進出を目指すし、残留争いをしているクラブは、それこそ2部降格となったら更なる打撃が待っているのだから、必死に戦わないわけにはいかない。

 DFLは交代枠5人までを導入した。さらに負傷者やコロナ感染者が出ることを想定して、多くの選手をスタンバイしておいてほしいと各クラブに打診しているが、やれることには限界もある。あくまでもプレーをするのは選手なのだ。

 6月30日までにリーグ終了は一つの目安であり、今季に関してはそこまでに終わらせなければならないわけではない。状況によっては、間にさらなる1~2週間の中断期を挟むことだってあってもいいだろう。

 ドイツ語で大事なところを感じて使い分けるフィーリングのことを「指先の感覚」という。まさにDFLにはそうした感覚を期待したい。
 
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかのきちのすけ)

ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中
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