アジアカップ2015

【日本代表戦術検証】突き詰められなかった守備の形

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2015年01月24日

“なあなあ”を植え付けたGLでの戦い

「自分を律して、高いものを求めてやりたい」と語っていた吉田(中央)。しかし、今回も突き詰めた守備戦術は見られなかった。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 守備の向上が難しいのは、攻撃のように相手を圧倒できないことだろう。相手が弱ければ、それ以上の守備パフォーマンスは出ない。というより、そこまで徹底しなくても守れてしまうからだ。
 
 思い返せば、ザックジャパンが2013年のコンフェデレーションズカップで惨敗を喫した時も、選手たちは「それまで“なあなあ”になっていた守備戦術を、もう一度突き詰めて実践しなければ」と語り、取り組んだ。
 
 今回の状況も、それに似ている。アンカーが外れる状況は、本来は細心の注意を払ってプレーするべきなのだが、3戦とも、なんとかなってしまった。グループリーグの3連勝が、知らず知らずのうちに、アギーレジャパンに“なあなあ”を植え付けていた可能性は否定できない。
 
 もちろん、言うまでもなく、UAE戦は日本が圧倒的に押し込んだゲームだ。そのクオリティは称賛されて然るべきであるし、必要以上にネガティブにならなくてもいい。10回やれば9回勝てた試合であると、自信を持って言える。
 
 だが、目指す高みは、2018年のロシア・ワールドカップでの躍進だ。UAEに勝つことではない。仮に相手のミスでボール奪取に成功したとしても、結果オーライではなく、「おい、今のポジショニングはダメだ」と、お互いにお互いを律するチームでなければ、今後の向上は望めない。
 
 運が悪かったのは確か。しかし、運が悪かったと、片付けてもいけない。なぜなら、このチームは世界を目指しているのだから。

取材・文:清水英斗

【マッチレポート|日本 1-1(PK4-5) UAE】

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