結局のところ、選手の個性に合わないシステムだった
アナリストが先に挙げた3選手の中で現在もただひとり現在もプレーするブスケッツが4-4-2への対応に苦慮し続けたというのはなんとも示唆的だ。「バルサ産4番」のプロトタイプともいえる彼は狭いスペースでも攻守において流れを落ち着かせ、前方へ押し上げる守備を持ち味とする。ただ背走を強いられるような状況では、一転脆さを露呈し、両CBの前でどっしり構えるアンカー的な役割には不向きである。
そのアナリストはこう結論付ける。
「バルベルデが提唱したフラット型の4-4-2を採用するにはメンタル面でもフィジカル面でも引いてブロックを作る守り方を得意とする選手の存在が不可欠だ。そうでないとミドルプレスの機能性は低下する」
前述のアトレティコ戦で劣勢の展開を強いられていた試合終盤にバルベルデがブスケッツを下げ、ラキティッチを投入したのも、結局のところ、選手の個性に合わないシステムを採用していたからなのだ。
文●ディエゴ・トーレス(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
そのアナリストはこう結論付ける。
「バルベルデが提唱したフラット型の4-4-2を採用するにはメンタル面でもフィジカル面でも引いてブロックを作る守り方を得意とする選手の存在が不可欠だ。そうでないとミドルプレスの機能性は低下する」
前述のアトレティコ戦で劣勢の展開を強いられていた試合終盤にバルベルデがブスケッツを下げ、ラキティッチを投入したのも、結局のところ、選手の個性に合わないシステムを採用していたからなのだ。
文●ディエゴ・トーレス(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。