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「“真の日本代表”はほぼ更新されていない」熟練の英国人記者が森保ジャパンの2019年を斬る!

カテゴリ:日本代表

マイケル・プラストウ

2019年12月20日

20歳前後の選手層は過去に類を見ないほど分厚い

18歳久保(17番)にとって2019年はキャリアの大きな転換点となった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 ほかにも注目している選手がいるので、駆け足で名前を挙げさせてもらおう。

 個人的には今回のE-1選手権でも活躍した森島司は面白い存在だと考えていて、良質なチャンスメーカーだと思う。橋岡大樹は巨大なポテンシャルを有するワイドプレーヤーで、板倉滉、杉岡大暉も有望なディフェンダーである。安西幸輝、田中碧、三好康児はいずれもクオリティーが高く、非凡なセンスを持つ。彼らもみな、“真の代表”に入ってきそうな候補者たちだ。あとはFWの田川亨介、上田綺世、小川航基はもっと長い時間プレーを見たい選手たちである。

 先述の通り、チームとしての熟度は高まっていないし、停滞していると言ってもいい。だがシンプルに考えれば、森保監督は多くの選手を招集しながら、A代表と五輪代表の強化を同時に図ると決めたわけだ。ふたつのフォーメーションを使い分け、国内外のクラブチームと選手の招集に関して難しい交渉を重ねながら、前進させようとしている。いまはこの試みが、日本サッカーにとっての財産になると期待するほかないだろう。

“真の代表”を形成するうえでこの1年を有意義に活用できたのかどうかは、もう少し先に結論が出るだろうか。将来的にレギュラーを掴むかもしれない候補者たちは、着実に育っており、20歳前後の選手層は過去に類を見ないほど分厚い。

 2020年は日本代表にとって輝かしい進歩の1年になると、私はそう信じたい。

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著者プロフィール
マイケル・プラストウ/1959年、英国のサセックス州出身。80年に初来日。91年に英国の老舗サッカー専門誌『ワールドサッカー』の日本担当となり、現在に至る。日本代表やJリーグのみならず、アジアカップやACLも精力的に取材し、アジアを幅広くカバー。常に第一線で活躍してきた名物記者だ。ケンブリッジ大学卒。
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