「“真の日本代表”はほぼ更新されていない」熟練の英国人記者が森保ジャパンの2019年を斬る!

カテゴリ:日本代表

マイケル・プラストウ

2019年12月20日

新戦力では、橋本拳人の躍進ぶりが目覚ましい

プラストウ記者が目を見張るのは、ボランチ橋本(中央)の台頭だ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 このように、日本は今年もさまざまなシチュエーションで国際Aマッチを戦い、さまざまな世代のさまざまな選手を招集した。だが、私が考えるかぎり、“真の代表”はないがしろにされ、チームとしてのバージョンアップはさほど果たせなかった印象だ。アジアカップに臨んだチームがベストなのは疑いがなく、下半期はほぼ更新も上積みもなされなかった。

 多くの若手や新戦力をテストはしたが、レギュラーを脅かすような存在はあまり台頭してきていない。

 例えば、前線の核である大迫勇也の代わりを務めうる人材は見つかったか。彼が調子を落としたときはどうする? このままではいずれ、大きな悩みの種となるだろう。その後方で確かな存在感を示しているのが南野拓実で、香川真司も出場機会を得れば及第点のパフォーマンスを披露するだろう。中島翔哉と堂安律は両翼のベストチョイスで、伊東純也と原口元気も貴重な控えと言える。

 セントラルMFは柴崎岳が完全に不動の軸となったが、こちらも依存度の高さが気になる。山口蛍が再浮上してきているが、個人的には橋本拳人の躍進が目覚ましいと感じている。今年加わった新戦力のなかでは、“真の代表”に唯一食い込んできたタレントだろう。

 長友佑都と酒井宏樹は日本が誇るワールドクラスのサイドバックで、日本代表においてもいまだその牙城は揺るぎない。冨安建洋はますます輝きを増しており、吉田麻也のパートナーとしての地位を確立した。森保一監督も冨安がここまで急成長するとは想像していなかっただろう。キーパーはまだまだ一考の余地があるものの、現在は権田修一が良い働きを見せている。

 
 大きな注目を集めた久保建英はどうか。イエス、確かに彼は私が見てきたなかでも最高の才能を持った日本人選手だし、代表デビューを飾ってレアル・マドリーへの移籍(のちにマジョルカへ期限付き移籍)も果たした2019年は、彼のキャリアにおいて重要な転換点になっただろう。遅かれ早かれ、日本のトッププレーヤーになるはずだ。

 とはいえ久保にとって最初の大舞台は、来年の東京五輪であり、2022年のカタール・ワールドカップである。いまの代表は中島、南野、大迫、堂安の4人のバランスが非常に良く、相互理解においてもベストのセットとなっている。いくら久保とて、これを覆すのは容易ではない。

 彼はまだ18歳と若く、成長の途上にあり、なによりも守備面における課題を抱えている。すでに才能の一端を垣間見せてはいるが、現時点では年長の選手たちのなかで揉まれながら、ステータスを高める段階。じきに代えの利かない軸になるのは明白で、期待は膨らむばかりだが、いまはまだそのときではない。

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