• トップ
  • ニュース一覧
  • 【連載・東京2020】大迫敬介/前編「広島ユースは理想郷だった。高校サッカーの選択肢もあったけど…」

【連載・東京2020】大迫敬介/前編「広島ユースは理想郷だった。高校サッカーの選択肢もあったけど…」

カテゴリ:日本代表

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年10月16日

「バタバタの高校生活。でも“それ”も広島ユースに決めた要因」

広島ユース時代には高円宮杯チャンピオンシップに出場。優勝は逃したものの、MIP賞に輝いた。(C)Getty Images

画像を見る

――そんな家族の元を離れ、なぜ高校から広島ユースに進んだのですか?
「色々なクラブに参加したなかで、一番サッカーに集中できる環境だと思ったんです。グラウンド、寮、学校の関係も、すべてがすごく整っていた。いろんな人に相談しても広島ユースの評判がすごく良かったのもひとつです。それにキーパーのレベルが高くて、育成に力を入れていた。自分にとっては、まさに理想郷でした」
 
――とはいえ、鹿児島なら、鹿児島実業や鹿児島城西など、高校サッカーの強豪校もありますよね。そうした選択肢は考えなかったのですか?
「もちろん高校サッカーも憧れではありました。県を代表してテレビで応援してもらえる冬の選手権の舞台もすごくいいなと。でも高校の部活動になるとGKの専属コーチってなかなかいないんですよ。それを考えると、元プロのコーチや、しっかりとした資格を持ったGKコーチがいるクラブユースのほうが魅力的だったんですよね」
 
――広島ユースは、入った当初どんな印象でしたか?
「レベルが高くてスピード感があって、最初はついていくのに必死でした。もちろん練習はかなりきつかったですしね。でも鹿児島にいた頃にはやったことがないメニューばかりで、すごく新鮮で面白かったです」
 
――高校に通いながら、ユースで練習するのは結構ハードだったのでは?
「毎日バタバタでしたね。朝ご飯を食べたらすぐに学校に行って朝練をして、帰りのホームルームが終わったらダッシュで寮に帰っていました。16時に学校が終わって、16時40分に練習がスタートなので、寮に着いたらすぐに着替えて自転車か走りで練習場に向かって、トレーニングといった流れです」
 
――それは忙しいですね。
「しかも、20時半にはご飯を食べないといけないという寮のルールがあったので、それに合わせて、『走って帰れば、あと何分は自主練ができるな』と計算していました(笑)。ご飯を食べた後には、寮のトレーニングジムで筋トレをして、22時過ぎに風呂に入って22時半に寝る。そんな毎日でした」
 
――遊ぶ時間はないですね。

「まったくなかったです。テレビも全然見ていなかったですね」
 
――オフは何をして過ごしていましたか?
「特別何かをしていたわけではないですね。月曜日がオフでしたけど、その日に限って学校が7時間目までありましたから(笑)。18時くらいに学校から帰ってきても、19時が門限なので、もう1時間くらいしか余裕がない。今振り返っても、本当に忙しかったです」
 
――高校時代は遊びの誘惑が多いですが、その生活だと、そもそも誘惑に触れる機会すらないですね。

「そのとおりです。ただ、それもひとつ広島ユースに決めた要因でした。サッカーに打ち込める環境はすごく大事だなと思っていたので」
 
【関連記事】
【連載・東京2020】杉岡大暉/前編「正直もう戻りたくない高校生活。入学当初に抱えていたコンプレックスは…」
【連載・東京2020】神谷優太/前編「プロになるのは当然。その先を見据えていた」
【連載・東京2020】旗手怜央/前編「大学屈指のアタッカーはいかに育ったのか。名門”静学”を選んだ理由」
【連載・東京2020】遠藤渓太/前編「中学時代は『△』評価も、気がつけば“敵なし状態”に」
【連載・東京2020】岩崎悠人/前編「知られざる幼少期の物語。なぜ、一度離れた故郷に戻る道を選んだのか」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ