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【現地発】真価が問われるバイエルン監督やドルトムントの智将など――ブンデス全18チームの指揮官を徹底分析 PART1

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2019年08月24日

ふたりのニューカマーが登場


ボルシアMG(昨季5位)
監督【マルコ・ローゼ】1年目
期待度:◎

 大事なところで勝ち切れないことがクラブ気質になりつつあるボルシアMG。ザルツブルクからやってきたドイツ人指揮官マルコ・ローゼは、攻撃時には4-2-2-2を基盤に、ダイレクトパスとスペースへの飛び出しで、相手が反応するよりも速くゴールを強襲。守備では、前からプレスをかけていくサッカーを志向している。

 スピードとテクニックを持つ選手が多いボルシアMGだけに、選手起用さえハマれば、うまく機能させる可能性は高そう。キーになるのはボールを回収する中盤の底。ここにハマる選手を見つけ出すことが、新戦術を機能させるために重要になるだろう。今のところトビアス・シュトロブルが安定感のあるプレーをみせており、期待がかかる。

 また、ザルツブルクではローテーションをうまく機能させて選手を起用していた。その手腕を新天地でも発揮したいところだ。
 
ヴォルフスブルク(昨季6位)
監督【オリバー・グラスナー】
期待度:○

 世間的にはまだそこまで知られていないかもしれないが、オーストリアのLASKリンツを躍進させた名監督だ。

 ザルツブルクとの対戦では攻守の切り替えが非常に速く、見どころの多い試合を展開していた。グラスナーは理論的で選手へのアプローチもうまい。チームには質の高い選手がそろっているだけに、戦術が機能すればリーグをかき回す存在にもなれるはずだ。

 ただ、前任監督ブルーノ・ラッバディアのもとでチームは堅守速攻をベースに戦っていただけに、新機軸となる3-4-3を選手に浸透させるまで時間はかかりそうだ。特に、守備におけるバランスが崩れるシーンが多く、ドイツカップ1回戦では3部リーグのハレに3失点。シーズン前半から多くを求めすぎず、じっくりと自分たちの基盤づくりをしながら、シーズン後半での追い上げという形にもっていきたい。

 LASK時代と違い、各国代表選手をそろえるヴォルフスブルクで、グラスナーがどのような采配を振るうのかにも注目だ。
 
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかのきちのすけ)
ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中。
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