新進気鋭はナーゲルスマン、ポシュはフィットするかが課題
RBライプツィヒ(昨季3位)
監督【ユリアン・ナーゲルスマン】
期待度:◎
監督人事ではブンデスにおいて今季一番の注目株が、ナーゲルスマンだろう。ホッフェンハイムで確立したダイナミックなサッカーを、さらに昇華させることができるかが、対戦チームや選手を分析し、自チームの長所を生かすための戦略を考え出す能力は非常に高い。
だが、クラブ的には今季は就任1年目なので高すぎる目標を背負わせるつもりはないようだ。リスクを恐れず、切り替えの早い、チャレンジフルなサッカーを得意とするだけに、選手もナーゲルスマン流になじむ時間が必要だろう。
ホッフェンハイム時代はヨーロッパリーグ、チャンピオンズリーグを経験しながらも、選手層の薄さから主力選手を常時起用し続けなければずならず、シーズンを通しての安定感に欠けていた。
より戦力層が充実しているライプツィヒでは、選手起用のローテーションに関する手腕も求められる。また、時に選手が対応できないほど頻繁に戦い方を変えることもあるので、その辺りの細かいさじ加減に、選手たちが対応できるかどうかも注目だ。
レバークーゼン(昨季4位)
監督【ペテル・ボシュ】
期待度:◎
ポゼッション主体の魅力的なオフェンシブパスサッカーを得意とする。ボシュは多くのポジションにアタッカーを配置し、狭いスペースに選手をタイミングよく集め、ショートパスの交換で相手守備を崩す確かな戦術を持っている。
主力のユリアン・ブラントがドルトムントに移籍したのは痛いが、そこに次期主力候補である18歳、パウリーニョを起用するのはさすが。ドイツ代表主力候補である若きエース、カイ・ハベルツを最大限生かした戦い方で、上位争いに絡んでいきたい。
注目は、ボールの保持を条件に戦い方が整理されていることが多いので、不用意なボールロストが他のチーム以上にピンチに結びつきやすい点。これをどう修正するのか。さらに、攻撃的に考えるのか、あるいはバランスのとれた配置に落ち着くのか。ボシュの選択した戦術が注目される。