柏での2年目にゴールを量産できている要因は?
スペインでのプレーは17―18シーズンで終えたが、オルンガは「スター選手と試合をできて幸せだったし、学べることはすごく多かった」と振り返る。貴重な経験を経て、今度は18年8月10日に柏への完全移籍を決めた。
「実は最初にオファーを受けた時、柏レイソルを全然知らなくて。でも、色々と調べていたら、日本では伝統と知名度があるチームだと分かって、素晴らしいチャレンジになると思ったんだ。(アンドレス・)イニエスタ(神戸)や(フェルナンド・)トーレス(鳥栖)もJリーグに参戦して盛り上がっていたし、決断までに時間はかからなかった」
昨季は193センチ・85キロという"モンスター級"のフィジカルとストリートサッカー出身者らしいテクニックで随所に能力の高さを見せたが、3ゴール、出場時間は496分に終わった。
「最初はカルチャーショックもあって……。異国の新しい環境に難しさを感じていた」
そんな1年目を経て、今季は好パフォーマンスを披露。その要因は"慣れ"だという。
「今季は開幕前から皆と同じスタートを切れたのが大きい。キャンプでチーム戦術やチームメイトの特徴もよく理解できて、連係面もかなり良くなったと感じている」
「実は最初にオファーを受けた時、柏レイソルを全然知らなくて。でも、色々と調べていたら、日本では伝統と知名度があるチームだと分かって、素晴らしいチャレンジになると思ったんだ。(アンドレス・)イニエスタ(神戸)や(フェルナンド・)トーレス(鳥栖)もJリーグに参戦して盛り上がっていたし、決断までに時間はかからなかった」
昨季は193センチ・85キロという"モンスター級"のフィジカルとストリートサッカー出身者らしいテクニックで随所に能力の高さを見せたが、3ゴール、出場時間は496分に終わった。
「最初はカルチャーショックもあって……。異国の新しい環境に難しさを感じていた」
そんな1年目を経て、今季は好パフォーマンスを披露。その要因は"慣れ"だという。
「今季は開幕前から皆と同じスタートを切れたのが大きい。キャンプでチーム戦術やチームメイトの特徴もよく理解できて、連係面もかなり良くなったと感じている」
来日して約1年が経ったオルンガに、「日本語は覚えましたか?」と聞いてみると、嬉しそうに日本語で「おはようございます。こんにちは。ありがとうございます。すみません。右、左」と答える。日本語を覚えようとする前向きな姿勢に「真面目ですね」と伝えると、「そう見えるだけだよ」と照れた。
日本に馴染み始めたオルンガは今季、公式戦でふた桁得点を決めている。特筆すべきはゴールパターンの多彩さだ。
「15節の大宮戦(△1―1)では、ペナルティエリア内のこぼれ球に素早く反応して、ゴールできた。7節の長崎戦や21節の甲府戦では裏への抜け出しから相手を背負いながらもネットを揺らせたね。長崎戦でのCKからのヘディングも良かったと思う。どれも自分の特徴を上手く出せた良い得点だった」
どのゴールにもストライカーとしての信念がある。
「先手を取れるかどうか。リアクションのスピードと質を大事にしている。もちろん、身体能力は武器だけど、そればかりに頼ることなく、いかにボールに早く反応できるかを常に意識している」
今夏、チームにはジュニオール・サントスとマテウス・サヴィオという新たなブラジル人アタッカーが加わった。オルンガは「激しいポジション争いを勝ち抜くための条件はハードワーク」だと言う。
24節・栃木戦(〇2―1)でも1ゴールを決めた。相手DFより不利な位置にいたものの、味方からの最終ラインの裏へのラフなボールを諦めずに追って押し込んだ得点だ。まさに、「ハードワーク」を体現した一発である。
オルンガにとっての"ゴールゲッターの流儀"は「相手DFが脅威に感じる存在感を発揮し続けること」。加入1年目は190センチを超えるサイズばかりが目立っていたかもしれないが、日本に慣れた2年目は鋭い動き出しや愚直なハードワークなども見せ、真価を発揮しつつある。前半戦に7得点を決め、後半戦は「前半戦を超える8得点」を目標に設定したが、チームにフィットしたフィジカルモンスターなら達成できる数字だろう。
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
日本に馴染み始めたオルンガは今季、公式戦でふた桁得点を決めている。特筆すべきはゴールパターンの多彩さだ。
「15節の大宮戦(△1―1)では、ペナルティエリア内のこぼれ球に素早く反応して、ゴールできた。7節の長崎戦や21節の甲府戦では裏への抜け出しから相手を背負いながらもネットを揺らせたね。長崎戦でのCKからのヘディングも良かったと思う。どれも自分の特徴を上手く出せた良い得点だった」
どのゴールにもストライカーとしての信念がある。
「先手を取れるかどうか。リアクションのスピードと質を大事にしている。もちろん、身体能力は武器だけど、そればかりに頼ることなく、いかにボールに早く反応できるかを常に意識している」
今夏、チームにはジュニオール・サントスとマテウス・サヴィオという新たなブラジル人アタッカーが加わった。オルンガは「激しいポジション争いを勝ち抜くための条件はハードワーク」だと言う。
24節・栃木戦(〇2―1)でも1ゴールを決めた。相手DFより不利な位置にいたものの、味方からの最終ラインの裏へのラフなボールを諦めずに追って押し込んだ得点だ。まさに、「ハードワーク」を体現した一発である。
オルンガにとっての"ゴールゲッターの流儀"は「相手DFが脅威に感じる存在感を発揮し続けること」。加入1年目は190センチを超えるサイズばかりが目立っていたかもしれないが、日本に慣れた2年目は鋭い動き出しや愚直なハードワークなども見せ、真価を発揮しつつある。前半戦に7得点を決め、後半戦は「前半戦を超える8得点」を目標に設定したが、チームにフィットしたフィジカルモンスターなら達成できる数字だろう。
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)