• トップ
  • ニュース一覧
  • 名将ネルシーニョが重視する“競争”を誘発する仕組み。柏は一時の不振を脱却、3位浮上で後半戦へ

名将ネルシーニョが重視する“競争”を誘発する仕組み。柏は一時の不振を脱却、3位浮上で後半戦へ

カテゴリ:Jリーグ

鈴木潤

2019年07月11日

J1復帰へ、柏が若手ブラジル人2人の獲得を発表。

2011年に柏を初のリーグ優勝に導いた名将ネルシーニョ監督。前回もJ2に降格していたチームの建て直しから着手してタイトルを狙えるチームに作り上げた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

新加入のマテウス・サヴィオ(右)とジュニオール・サントス(左)。写真●鈴木潤

画像を見る

 柏に新たなふたりのブラジル人選手が加わった。U-20ブラジル代表の経歴を持つマテウス・サヴィオと、身長188センチの大型ストライカー、ジュニオール・サントスである。
 
 ここに来て3連勝を含むリーグ戦4戦無敗と、ようやく調子を上げてきた柏だが、17節終了時点ではプレーオフ圏外の7位にまで沈んだ。シュート数ではリーグ最多の数字を残しながらも、得点はリーグワースト2位タイの14得点と、前半戦の不振が決定力不足にあるのは明白だった(※21節終了時では3位に浮上)。
 
 新外国籍選手のふたりは、チームが抱える決定力不足を解消させる狙いを持って獲得に至った。マテウス・サヴィオはトップ下を主戦場とするMFである。「ラストパスの精度とミドルシュートで違いを見せていきたい」と自身のストロングポイントを語っており、パスで味方の得点機を演出しつつ、自らもミドルシュートでゴールを狙える。
 
 ジュニオール・サントスはスピードとパワーを兼ね備えた万能型のストライカーだ。「ヘディングを含めたフィニッシュが私の得意なプレー」と言い切るほど、決定力には自信を持つ。
 
 ふたりが加わることで、単純に攻撃力のアップを図ると同時に、今回の補強にはチーム内のポジション争いの活性化を煽る意味も含まれている。
 
 ネルシーニョ監督の第一次政権時にコーチを務めていた布部陽功GMは、激しいポジション争いの中から飛躍的にチーム力が向上した当時の経験をもとに「競争と勝利」をチーム再建のテーマに掲げていた。ただ、今季の前半戦、スタメン組を脅かす選手がいたのかと言われれば、実際にはそういう存在は現われなかった。例えば、クリスティアーノが開幕戦の2得点以降、15試合連続無得点が続いても、クリスティアーノを使わざるを得ない状況であったのも事実だった。
 
 新外国籍選手加入のニュースは、6月にはメディアの間でも取り沙汰され、7月に入ると立て続けに加入のリリースがあった。時期を同じくして、クリスティアーノが直近の5試合で3得点を記録し、復調の兆しを見せ始めていることは、新戦力の加入と無関係ではないだろう。
【関連記事】
J2優勝候補の柏がまさかの大不振…プレーオフ圏外に沈むクラブが選んだ反転攻勢の策は?
柏、開幕4連勝後の“足踏み”はなぜ起きたのか。ネルシーニョ監督の要求に選手の反応は?
【秋田豊のJ2順位予想】実績十分のネルシーニョ監督率いる柏が本命か
【J2】首位ターンの山形。木山監督が選ぶ前半戦のベストゲームは?
【総体|千葉代表】二強撃破で33年ぶり出場の日体大柏が、市船・流経から学んだものとは何か?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ