久保と中井の“トップ共演”は奇跡以外の何物でもない

カデーテAに所属する中井と久保のトップでの共演は至難の業。下部組織から昇格してトップで定位置を獲得したのは、アタッカーに限ってはこの25年ほどの間で4人だけだ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)
結局久保が契約したレアル・マドリーは、クリスチアーノ・ロナウドがマンU、ジネディーヌ・ジダンはユベントス、フェノメノ(怪物)と呼ばれたロナウド(元ブラジル代表)はインテル、マイケル・オーウェンはリバプールを経て到達した究極の場所だ。それらのクラブで世界最高と容認された選手たちが、伝統の真っ白なユニフォームに袖を通してきた。
例えば、90年代から始まった固定背番号の変遷を見れば、レアルのトップチームに定着する難易度が分かる。昨季まででエース級のアタッカーを意味する7~11番をつけた選手の数は、それぞれ7番=3人(1人)、8番=12人(1人)、9番=10人(1人)、10番=10人(0)、11番=13人(1人)で、カッコ内はクラブ生え抜きの選手の数だ。もちろん現監督のジダンのように5番をつけてプレーをしていた選手もいるから、すべてのエースアタッカーを網羅出来ているわけではないが、下部組織出身でポジションを奪う確率を見極める目安にはなる。
例えば、90年代から始まった固定背番号の変遷を見れば、レアルのトップチームに定着する難易度が分かる。昨季まででエース級のアタッカーを意味する7~11番をつけた選手の数は、それぞれ7番=3人(1人)、8番=12人(1人)、9番=10人(1人)、10番=10人(0)、11番=13人(1人)で、カッコ内はクラブ生え抜きの選手の数だ。もちろん現監督のジダンのように5番をつけてプレーをしていた選手もいるから、すべてのエースアタッカーを網羅出来ているわけではないが、下部組織出身でポジションを奪う確率を見極める目安にはなる。
生え抜き唯一の7番は、言うまでもなく久保がプレーすることになるカスティージャ(以下レアルB)の監督を務めるラウール・ゴンサレス。8番もミッチェルが14シーズンに渡り背負ったが、9番のロベルト・ソルタードは、期待を集めてレアルBからトップチームに昇格したものの、3シーズンで16試合の戦歴でクラブを去っている。
また、ただひとり11番をつけたエステバン・グラネロも、レアルBからヘタフェにレンタル。そのまま完全移籍してからのシーズンの活躍が認められて戻ってきたが、3シーズン後にはクイーンズ・パーク・レンジャーズと契約した。
約四半世紀でレギュラークラスのアタッカーを意味する7~11番の背番号をつけた延べ48人のうち、生え抜きはわずかに4人。実に91・7㌫を他のクラブから獲得しており、久保の置かれた状況の厳しさが分かる。ましてメディアが盛り上げるように、現在上から数えて6番目のカデーテAに属する中井卓大とのトップチーム共演が叶うとしたら、それは奇跡以外の何物でもない。
また、ただひとり11番をつけたエステバン・グラネロも、レアルBからヘタフェにレンタル。そのまま完全移籍してからのシーズンの活躍が認められて戻ってきたが、3シーズン後にはクイーンズ・パーク・レンジャーズと契約した。
約四半世紀でレギュラークラスのアタッカーを意味する7~11番の背番号をつけた延べ48人のうち、生え抜きはわずかに4人。実に91・7㌫を他のクラブから獲得しており、久保の置かれた状況の厳しさが分かる。ましてメディアが盛り上げるように、現在上から数えて6番目のカデーテAに属する中井卓大とのトップチーム共演が叶うとしたら、それは奇跡以外の何物でもない。