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【連載・東京2020】岩崎悠人/後編「京都発、札幌経由、東京行き――。4年に1度の祭典に懸ける想い」

カテゴリ:日本代表

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2019年05月14日

まさかの無得点。不発に終わったU-20W杯から、いかにして這い上がってきたのか

2017年にはU-20W杯に出場。無得点で不完全燃焼のまま大会を後にしたが、そこで得た経験値は大きな財産になった。(C)SOCCER DIGEST

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――海外の相手とやっても通用するなという手応えは?
ありましたね。でも、厳しいなと思ったところもあります。一番そう感じたのは高校3年生の時のU-19アジア選手権決勝のサウジアラビア戦です。背後に抜けるだけでは自分のところにボールが入ってこなかった。もっと間で受けて、足もとでチャンスを作れる選手になりたいと感じましたね。
 
――プロ1年目の2017年にはU-20ワールドカップも経験しましたただ、小川航基選手(磐田)が大会2戦目に右膝を負傷。岩崎選手への負担も大きくなりました。
悔しい結果に終わったのですが、良い経験でした。ただ、小川君が怪我でいなくなったのは痛かった。今までFWとしての役割がはっきりしていて、裏に抜けて起点を作れば良かったんです。でも、離脱したので、誰が点を取るのか。そこがチーム内でも分からなくなりました。「僕が点を取らないといけない」という想いを持ちながら、今まで担ってきた役割もこなさないといけない。チーム事情もあって、僕自身もどっちを選択すればいいのかが分からなくなったのが正直なところです。結局、無得点に終わった。焦りもあり、すごくプレッシャーもあった。とにかく苦しかった大会でしたね。
 
――その後も世代別代表に招集され、東京五輪を目指すU-22代表では多くの活動で名を連ねています。特に昨年8月のアジア大会でゴールを量産しました。当時、クラブでは苦しんでいたので、色んな重圧から解放されて、野性味あふれる本来の姿が戻ってきたのでは?
あの大会は森保一監督からボールを持ったら、自分の好きなようにやってくれと言われていたんです。自由にやって、戦ってほしいと。そのおかげで自分が出た最初の試合で得点が取れたので、勢いにも乗れましたね。
 
――今年3月のU-23アジア選手権予選は攻撃陣に多くのゴールが生まれました。ただ、岩崎選手は1、2戦目でネットを揺らせず、最終戦で2得点を挙げました。それはホッとしたのでは?
焦りはあったので、3試合目で得点を取れたのは自信にもなりましたけど、本当にホッとしましたね。
 
――ホッとしたところからどう今後につなげていきたいですか?
1点目のシーンも今までであれば慌ててシュートを打っていた場面でした。でも、GKを見て決め切れた。そこは札幌に来てミシャさんの練習で培った成果。相手を見ながらプレーすることを要求されていたので、自分の中でひとつ成長が見えたゴールでした。
 
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