代表チームの戦術にも言及。相手の出方に関わらず攻め続けるのが北朝鮮のスタイル
そう言うと、両手をグーに握って胸の前で並行に並べ、言葉を続けた。
「今のチームでは、2トップのふたりがこのように並行に立ちます。ひとりが下がってひとりが裏に抜けるのではなく、ふたりが両サイドに抜けるんです。そうしてサイドから攻め入って、クロスから頭で合わせる。そんな形でゴールを狙います。相手がボールを支配するスタイルでも、守りを固めてきても、我々の戦い方は変わりません。攻め続けます」
アジアカップでは、そこにハン・グァンソンやパク・クァンリョンら海外でプレーする攻撃陣も加わる予定だというが、チョン・イルグァンも海外組がチームにもたらすものが多いと考えている。
「今のチームでは、2トップのふたりがこのように並行に立ちます。ひとりが下がってひとりが裏に抜けるのではなく、ふたりが両サイドに抜けるんです。そうしてサイドから攻め入って、クロスから頭で合わせる。そんな形でゴールを狙います。相手がボールを支配するスタイルでも、守りを固めてきても、我々の戦い方は変わりません。攻め続けます」
アジアカップでは、そこにハン・グァンソンやパク・クァンリョンら海外でプレーする攻撃陣も加わる予定だというが、チョン・イルグァンも海外組がチームにもたらすものが多いと考えている。
「海外でプレーしている選手たちはやはり能力が高い。特に昨年3月に代表デビューしたハン・グァンソンは可能性がある選手だと思います。ただし、チームの基本は呼吸です。呼吸。海外の選手たちは、国内の選手と比べて長く一緒に練習できませんが、そのなかで選手同士の呼吸を合わせて試合に挑むことができれば、チームのレベルが一段上がるのは間違いないでしょう」
海外進出経験を率直に語り、代表チームのサッカースタイルを堂々と明かしたチョン・イルグァン。「どんな大会でも優勝しか考えていません」と目を見て語り、颯爽とミックスゾーンを去っていった背中には、ただのビッグマウスで終わるつもりはないという覚悟が滲んでいるように見えた。
取材・文●李仁守(ピッチコミュニケ―ションズ)