謎に包まれた北朝鮮代表の実態を直撃取材!チーム状況は?アジア杯の勝算は?

カテゴリ:国際大会

ピッチコミュニケーションズ

2019年01月08日

海外でのプレー経験もあるチョン・イルグァンは、気さくに立ち止まった

北朝鮮は2度目の決勝トーナメント進出に向けてモチベーションを高めている。(C)Getty Images

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 初出場となった1980年大会以来、これまで4度アジアカップに挑んできた朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)。最高成績は1980年大会の4位で、1992年、2011年、2015年大会はいずれもグループリーグで敗退してきた。

 3大会連続出場となる今大会、北朝鮮代表が属したのはE組。9日に初戦のサウジアラビア戦を行ない、13日にカタール、18日にレバノンと当たる。いずれも格上との対戦だ。

 昨年9月から元代表MFで35歳のキム・ヨンジュン監督が指揮を執るが、就任後6試合の戦績は2勝2分け2敗。勝ったのは格下相手のモンゴル戦と台湾戦だけで、アジアカップ直前の12月25日と29日にベトナムで行なったテストマッチでも勝ち星はない(ベトナム戦1-1、バーレーン戦0-4)。

 チームの状況は楽観視できるものではないが、39年ぶりの決勝トーナメント進出を狙う北朝鮮代表の鍵を握るのは海外組だろう。

 実は、北朝鮮代表にもヨーロッパなど海外でプレーする選手が存在する。イタリアでプレーするハン・グァンソン(カリアリ/現在はペルージャにレンタル移籍中)やオーストリアでプレーするパク・クァンリョン(SKNザンクト・ペルテン)などがそうだ。北朝鮮でも選手たちの海外進出が着実に進んでいるのだ。

 昨年11月、台湾で直接インタビューすることができたチョン・イルグァンも、海外進出経験を持つ北朝鮮生粋のアタッカーである。現在は代表チームの主将も務めている彼は、スイスでプレーした。

「スイスのFCルツェルンでプレーしました。2017年から2018年の短い期間でしたが、それでも僕にとっては選手として良い経験でした」

 1992年生まれのチョン・イルグァンは、2010年のU-19アジア選手権で大会MVPに輝き、同年にはAFC年間最優秀ユース選手賞も受賞。A代表では2011年から63試合に出場し、北朝鮮代表で歴代最多得点記録となる21得点を挙げているストライカーだ。2017年に日本で行なわれたE-1選手権の際も来日し、背番号11をつけてプレーしていた。

 昨年11月に台湾で行なわれたE-1選手権ラウンド2でも、存在感があった。試合中はもちろん、ミックスゾーンを歩く姿からも余裕が感じられた。

 北朝鮮代表といえば、国際大会のミックスゾーンで日本や韓国のメディアが話しかけても無言で通り過ぎるのが恒例だが、チョン・イルグァンに日本から来たことを伝えると、「わざわざありがとうございます」と微笑んで、強張ることなく気さくに立ち止まった。
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