最高の舞台で味わう残酷な悔しさを知っているからこそ…
2014年12月13日、日産スタジアムで行なわれた天皇杯決勝戦。宇佐美貴史(デュッセルドルフ)、パトリック(広島)という強力FWの2点でリードされたが、ロメロ・フランク(町田)のゴールで1点差に詰め寄った。もう1点、という空気のなかで、ハードワークが売りの山田が足をつってピッチに座り込む。タッチラインの外に出ている間に宇佐美に3点目を決められて反撃の勢いは消沈し、そのまま目の前でG大阪の三冠達成の歓喜を見せつけられた。
すでに二冠を手にしていたJ1王者とリーグ6位のJ2チーム。傍目には予想どおりの結果だったかもしれない。しかしあの日、山形の選手たちは確かに、やり場のない悔しさを噛み締めていた。山田も、松岡も、そしてサポーターも、あの最高の舞台で味わう残酷な悔しさを知っている。知っているからこそ、もう一度あの場所にたどり着き、今度こそ違う結果を手にしたいと願うのである。
決戦の日が間近に迫り、木山監督はさらに2日間の練習を非公開に変更して「秘策」の徹底に費やす。総力戦で4度目のジャイアントキリングを目指す山形は、敵地でどんな戦いを見せてくれるのか。注目のみちのくダービーは、12月5日19時にキックオフされる。
取材・文●頼野亜唯子(フリーライター)
すでに二冠を手にしていたJ1王者とリーグ6位のJ2チーム。傍目には予想どおりの結果だったかもしれない。しかしあの日、山形の選手たちは確かに、やり場のない悔しさを噛み締めていた。山田も、松岡も、そしてサポーターも、あの最高の舞台で味わう残酷な悔しさを知っている。知っているからこそ、もう一度あの場所にたどり着き、今度こそ違う結果を手にしたいと願うのである。
決戦の日が間近に迫り、木山監督はさらに2日間の練習を非公開に変更して「秘策」の徹底に費やす。総力戦で4度目のジャイアントキリングを目指す山形は、敵地でどんな戦いを見せてくれるのか。注目のみちのくダービーは、12月5日19時にキックオフされる。
取材・文●頼野亜唯子(フリーライター)