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【天皇杯】山形に秘策あり! 大会4度目の下剋上へ、指揮官の不敵な笑みと古株たちの想い

カテゴリ:Jリーグ

頼野亜唯子

2018年12月03日

主力とリザーブメンバーを絶妙に組み合わせて勝ち上がってきた

今季はキャプテンを務める山田。前回の天皇杯では悔しい想いも味わっている。写真:田中研治

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 地域のプライドを賭けた熱い思いが詰め込まれたスタンドで、人々は応援のボリュームをいつも以上に上げる。選手にとっては「自然と高ぶるもののある試合」(山田)になる。今回は、建前としてはホーム/アウェーのない天皇杯だが、開催地は仙台のホームスタジアムになる。
 
 水曜日のナイトゲームとあって、山形サポーターの負うハンデは小さくない。仙台にリーグ戦のようなホーム感を作られてしまう可能性は十分にある。「アウェーでもスタジアムの雰囲気のいい所は好き」と話す山田も「最後まで、何かが起きそうな雰囲気がある」と警戒する。
 
「たとえ勝っていても、ラストワンプレーまで分からない。そういう雰囲気。だから本当に最後まで集中したいと思っています」
 
 今回はキャプテンとしてダービーを迎える。「まずはメンバー入りしなければ」と、チーム内競争の激しさを匂わせたうえで、こう続けた。
「自分が出ても出なくても、チームとしてまとまって仙台に勝つことだけを今、考えている。とにかくこのメンバーで勝って決勝に行きたい」
 
 4年前、一緒に決勝の舞台に立った34歳の松岡は、今季限りの契約満了が発表されている。松岡は山形での5年間を振り、2014年の天皇杯決勝戦の忘れ難さに触れた。
 「僕自身にとっても初めての決勝。大きな大会の決勝の雰囲気の中で国歌を歌う高揚感は、経験した者にしか分からない。あれをもう一度歌いたい。そして勝ちたい」
 
 今季リーグ戦出場は3試合に終わった松岡だが、天皇杯では岐阜戦、柏戦に先発出場し、躍進に貢献している。松岡だけではない。リーグ戦の合間に行なわれてきたここまでの天皇杯は、リーグ戦でなかなか出場機会のない選手たちの奮闘なしには戦いきれなかった。主力とリザーブメンバーを絶妙に組み合わせてメンバーを組んだ指揮官の期待と信頼に、チームの全員が応えてみせた結果のベスト4なのである。だからこそ山田は、チーム全員でてっぺんまで登りつめたいと強く願う。
 
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