ウォーカーは「偽のSB」として機能する。
マンCのビルドアップにおいては、左右のSBが担う役割も、通常とは異なっている。グアルディオラは、試合によって起用するCBの枚数を変えるだけでなく、同じ4バック(2CB+2SB)でも相手のプレスの枚数によって攻撃時の陣形を柔軟に変える。その中で、一種の調整弁的な役割を果たしているのが右SBのカイル・ウォーカーだ。
ウォーカーは強靭な体格と優れた走力を最大の武器とするフィジカルなSBだが、右足のテクニック、攻撃を組み立てるプレービジョンとタイミングの感覚も水準以上。グアルディオラはそこに着目し、バイエルンでフィリップ・ラームやヨシュア・キミッヒが担っていた「偽SB」の役割を委ねているのだ。
ビルドアップ時に2+3の陣形を取る場合には、ワイドに開いたまま最初から高めの位置を取って、アンカーのフェルナンジーニョ、左SBのメンディと共に「3」の一角を担う。一方、3+2の陣形を取る場合には、2CBと並んで最初の「3」を構成する駒になる。基本システムである4-1-4-1の右SBとしてではなく、オプションである3-4-3の最終ラインに入ってCBとして振る舞う。このウォーカーの流動的な動きは、マンCのチームアタックを機能させるうえで極めて重要なポイントだ。
ウォーカーは強靭な体格と優れた走力を最大の武器とするフィジカルなSBだが、右足のテクニック、攻撃を組み立てるプレービジョンとタイミングの感覚も水準以上。グアルディオラはそこに着目し、バイエルンでフィリップ・ラームやヨシュア・キミッヒが担っていた「偽SB」の役割を委ねているのだ。
ビルドアップ時に2+3の陣形を取る場合には、ワイドに開いたまま最初から高めの位置を取って、アンカーのフェルナンジーニョ、左SBのメンディと共に「3」の一角を担う。一方、3+2の陣形を取る場合には、2CBと並んで最初の「3」を構成する駒になる。基本システムである4-1-4-1の右SBとしてではなく、オプションである3-4-3の最終ラインに入ってCBとして振る舞う。このウォーカーの流動的な動きは、マンCのチームアタックを機能させるうえで極めて重要なポイントだ。