「ブラジル生まれでイタリア代表の司令塔」ジョルジーニョがアッズーリ復権の鍵を握る

カテゴリ:ワールド

片野道郎

2018年10月10日

ハイレベルに機能するための条件は?

マンチーニ政権下ではこの10月に初招集されたヴェッラッティ。ジョルジーニョとの連携に注目が集まる。(C)Getty Images

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 ただしジョルジーニョは、中盤での細かいパス交換によって相手に揺さぶりをかけるタイプのレジスタであり、ハイレベルに機能するためにはナポリにおけるマレク・ハムシク、チェルシーにおけるマテオ・コバチッチのようにテクニックとパスセンスを備えたインサイドハーフを必要とする。
 
 マンチーニがここまで使ってきたインサイドハーフは、ロレンツォ・ペッレグリーニ(ローマ)、マルコ・ベナッシ(トリノ)、ブライアン・クリスタンテ(ローマ)など、縦のダイナミズムを持ち味とするタイプが多く、ジョルジーニョとの相性が必ずしも良いとは言えない。
 
 とはいえ今後は、ここまで故障で招集できなかったマルコ・ヴェッラッティ(パリSG)、若手では最もテクニカルなニコロ・バレッラ(カリアリ)、レジスタもできる万能型のロランド・マンドラーゴラ(ウディネーゼ)といった、より相性が良さそうなタイプとも共存する機会が出てくるはず。とりわけ、この10月にマンチーニ政権下では初めて呼ばれたヴェッラッティとの連携には期待がかかる。
 
 ジョルジーニョを核として中盤を機能させようと目論むマンチーニにとっては、彼を中心とするポゼッションを高いレベルで機能させる「パートナー」に誰を選ぶかが、新しいアッズーリを構築していくうえで大きな
課題になってくるだろう。
 
文:片野道郎
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』2018年10月18日号の連載「アッズーリ復権の担い手たち」より加筆・転載
 
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