「ブラジル生まれでイタリア代表の司令塔」ジョルジーニョがアッズーリ復権の鍵を握る

カテゴリ:ワールド

片野道郎

2018年10月10日

代表シーンでのキャリアはまだこれから。

アッズーリを再構築中のマンチーニ監督(中央)は、中盤の核にジョルジーニョを指名した。(C)Getty Images

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 そのチェルシーでもジョルジーニョは、開幕からわずか2か月で司令塔の鍵を完全に手中に収めた。ナポリ時代と同じく1試合平均のパス本数は、チームはもちろん、プレミアリーグでもダントツの1位だ。
 
 こうしてクラブレベルではトップレベルの実績と評価を確立したジョルジーニョだが、代表レベルではまだ実績らしい実績を残せていない。初招集はアントニオ・コンテ監督時代の16年3月。ナポリでレジスタとして急成長してコンテの目に留まり、EURO2016に向けた最終テストに呼ばれたのだ。しかし、5月の直前合宿で落選し、本大会行きを逃した。
 
 続いてワールドカップ予選を戦ったジャン・ピエロ・ヴェントゥーラ監督も、コンテ同様にアンカーにはより守備的なダニエレ・デ・ロッシを重用。1年半の予選を通して一度もジョルジーニョを招集しなかった。
 
 ところが、昨年11月のスウェーデンとのプレーオフになっていきなり呼び寄せ、ホームでの第2レグでは先発に抜擢。ただ、ほんの数日のトレーニングでチームに馴染めるはずもなく、及第点レベルのプレーは見せたものの、チームに勝利をもたらす働きはできなかった。
 
 しかし、マンチーニはジョルジーニョを主力に抜擢する。指揮官は失点を怖れず積極的にボールを支配して攻撃的に振る舞うスタイルを打ち出しており、その実現には最終ラインからのビルドアップと中盤でのポゼッションの質を高める必要があるからだ。
 
 アッズーリはCBにレオナルド・ボヌッチというトップレベルの“最終ラインのレジスタ”を擁しており、前線へのロングフィードという武器を持っている。ただ、ボールを支配して試合の主導権を握るには、最終ラインからパスを引き出し、中盤でポゼッションを確立して攻撃のリズムをコントロールする司令塔が絶対不可欠。そして現陣容で、その重責を担えるのはジョルジーニョだけだ。
 
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