乾の理想についに辿り着いたって感じがするね。
■乾はもっとゴールにストイックに
あと、ベティスはいますごくスタジアムが盛り上がっているのがわかるし、7節もスタメンを7人入れ替えてあのレベルの試合ができるっていうのは、やっぱりすごいよね。
乾も、定位置争いは大変だけど、いいチームにいるなって素直に思うね。いいメンバーがいるでしょ、ホアキンを中心に。乾も言ってたよ、「外から見ていて凄く勉強になる」とか「ホアキンがゲームに入った瞬間からゲームが落ち着く」って。なるほどなって思うよね。
テージョやブデブズ、それからロ・チェルソあたりも存在感を示しはじめているけど、乾は全然大丈夫。ただ、ゴールは取らなきゃダメだね。とにかくゴール。そこにストイックにならいと。ベティスの選手も監督もサポーターも、乾が上手いってことは分かったと思うし、みんなが「こいつはできる」って感じているはずだから、あとはやっぱりゴールだよ。
相手に当たって入ろうが、どんな形でもいいからまず1点。そして、できれば今シーズン中に5点は奪いたい。そこまでいかなきゃダメじゃないかな、そういうポジションを任されているわけだから。
いまのベティスは、キケ・セティエン監督のスタイルがうまくチームのカラーにマッチしていて、みんなが同じ方向を向いている。雰囲気の良さがすごく伝わってくるし、そこにいられるっていうのは、乾にとって最高なんじゃないかな。
ついに辿り着いたって感じもあるよね、彼が理想としているチームに。ちょっと野洲高校っぽいところがあるというか。個人技重視でいっていいんだぞ、みたいなね。エイバル時代は乾もかなり我慢してたから。まあ、あれがあったからいまがあるんだろうけどね。
■柴崎が出場機会を得るには
柴崎は難しい状況だね。彼がいまのヘタフェで出場機会を得るには、それこそ乾がエイバル時代に守備7、攻撃3くらいのバランスでもがき続けたように、やっぱりチームに何をもたらせるかっていうのを第一に考えないとね。
この間、前線で起用されたときのプレーがマズかった。サッカーには絶対にボールを奪われちゃいけない場所とタイミングっていうのがあって、もし奪われたら、身体を張って、ファウルしてでも取り返さなきゃいけないんだけど、柴崎はそこを自陣ゴール前まで2回も持っていかれたのよ。
あれがボルダラス監督に、「起用するのが難しい」っていうイメージを与えてしまったかもしれない。日本代表のときはいいのよ、カバーしてくれる選手がいて、距離感もいいし、ボールも集まるし。でも、それがいまのヘタフェではできないんだ。
かといって、個人で打開するタイプじゃないでしょ? 相手を思いっきり削れるとかでもないし、フィジカルでガツーンっていってボール奪ってっていう感じでもない。最近はメンバー入りも難しくなっているし、ちょっと時間がかかるかもしれないね。
取材協力:WOWOW
取材・文:竹田忍(サッカーダイジェストWeb編集部)
―――――――
【解説者PROFILE】
宮澤ミシェル/1994年日本代表選出。ジェフ市原のDFとして活躍。引退後は帝京高校コーチ、ツエーゲン金沢スーパーバイザーを歴任。現在はWOWOW『リーガ・エスパニョーラ』『リーガダイジェスト!』などで解説を務める。<選手経歴>フジタ→ジェフユナイテッド市原(1995年引退)
あと、ベティスはいますごくスタジアムが盛り上がっているのがわかるし、7節もスタメンを7人入れ替えてあのレベルの試合ができるっていうのは、やっぱりすごいよね。
乾も、定位置争いは大変だけど、いいチームにいるなって素直に思うね。いいメンバーがいるでしょ、ホアキンを中心に。乾も言ってたよ、「外から見ていて凄く勉強になる」とか「ホアキンがゲームに入った瞬間からゲームが落ち着く」って。なるほどなって思うよね。
テージョやブデブズ、それからロ・チェルソあたりも存在感を示しはじめているけど、乾は全然大丈夫。ただ、ゴールは取らなきゃダメだね。とにかくゴール。そこにストイックにならいと。ベティスの選手も監督もサポーターも、乾が上手いってことは分かったと思うし、みんなが「こいつはできる」って感じているはずだから、あとはやっぱりゴールだよ。
相手に当たって入ろうが、どんな形でもいいからまず1点。そして、できれば今シーズン中に5点は奪いたい。そこまでいかなきゃダメじゃないかな、そういうポジションを任されているわけだから。
いまのベティスは、キケ・セティエン監督のスタイルがうまくチームのカラーにマッチしていて、みんなが同じ方向を向いている。雰囲気の良さがすごく伝わってくるし、そこにいられるっていうのは、乾にとって最高なんじゃないかな。
ついに辿り着いたって感じもあるよね、彼が理想としているチームに。ちょっと野洲高校っぽいところがあるというか。個人技重視でいっていいんだぞ、みたいなね。エイバル時代は乾もかなり我慢してたから。まあ、あれがあったからいまがあるんだろうけどね。
■柴崎が出場機会を得るには
柴崎は難しい状況だね。彼がいまのヘタフェで出場機会を得るには、それこそ乾がエイバル時代に守備7、攻撃3くらいのバランスでもがき続けたように、やっぱりチームに何をもたらせるかっていうのを第一に考えないとね。
この間、前線で起用されたときのプレーがマズかった。サッカーには絶対にボールを奪われちゃいけない場所とタイミングっていうのがあって、もし奪われたら、身体を張って、ファウルしてでも取り返さなきゃいけないんだけど、柴崎はそこを自陣ゴール前まで2回も持っていかれたのよ。
あれがボルダラス監督に、「起用するのが難しい」っていうイメージを与えてしまったかもしれない。日本代表のときはいいのよ、カバーしてくれる選手がいて、距離感もいいし、ボールも集まるし。でも、それがいまのヘタフェではできないんだ。
かといって、個人で打開するタイプじゃないでしょ? 相手を思いっきり削れるとかでもないし、フィジカルでガツーンっていってボール奪ってっていう感じでもない。最近はメンバー入りも難しくなっているし、ちょっと時間がかかるかもしれないね。
取材協力:WOWOW
取材・文:竹田忍(サッカーダイジェストWeb編集部)
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【解説者PROFILE】
宮澤ミシェル/1994年日本代表選出。ジェフ市原のDFとして活躍。引退後は帝京高校コーチ、ツエーゲン金沢スーパーバイザーを歴任。現在はWOWOW『リーガ・エスパニョーラ』『リーガダイジェスト!』などで解説を務める。<選手経歴>フジタ→ジェフユナイテッド市原(1995年引退)
【都並敏史のリーガ見聞録|第4回】アトレティコはこれからどんどん良くなると思います――WOWOWオフィシャルサイトにて公開中!