【宮澤ミシェルのリーガ見聞録|第2回】良くなってきているのはセビージャ。“2強”と言えども盤石じゃない

カテゴリ:特集

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年10月06日

セビージャのアンドレ・シウバはちょっとした衝撃だった。

セビージャのアンドレ・シウバは序盤戦の大発見のひとつ。7節までに7ゴールを挙げ、得点ランクのトップに立っている。(C)Getty Images

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■マドリード・ダービー以外で印象に残った試合
 
 ビルバオとマドリーの試合かな。たしかビルバオは、ウィリアムスとムニアインがゴール前になだれ込んで、右からのクロスを押し込んだんじゃなかったかな。あれもドロー(1-1)だったけど、いい試合だったね。
 
 でも、あれでよくわかったよね、ビルバオのベリッソ監督がやりたいサッカーってやつが。今後失点をコントロールできるようになってくれば、ウィリアムスの1トップってのも悪くないし、かなりおもしろくなってくる気がするね。
 
 ベリッソはビエルサのアシスタントをしていたらしいけど、師匠のそれとは少し違っていて、選手をそこまで走らせない。ビエルサのサッカー、あれは選手にとって本当に負担だと思う。ブロックを作らずにプレスをかけ続けるから、守備がつねに行き当たりばったりになってしまうんだ。
 
 でも、ベリッソはそこまではやらないし、ムニアインあたりには自由を与えている。ラウール・ガルシアの使い方も、トップじゃなくてそのひとつ後ろなんだけど、トップのところまでガンガン出て行くことも許しているんだよね。
 
 ビルバオと言えば、バルサ戦も良かったね。ビルバオはあの試合で、その前の節でバルサに勝利したレガネスと、同じサッカーをやった。バルサの中盤を無力にするために、ダァーンって長いパスを縦に入れて、そのこぼれ球を拾って、一気にプレッシャーをかけにいくみたいなね。
 
 そこでおもしろかったのが、バルサのピケ。左サイドでウィリアムスがボールを持ったときに、すぐにスライディングにいったでしょ、ライン際で。足ごとかっさらうような激しいヤツ。スピードじゃ敵わないってときに、ディフェンダーはよくああいうことをするんだよね。
 
 ボールに対して自分のほうが先に反応しているのに、ウィリアムスがギアチェンジしたら一気に持っていかれる。その恐さを、ピケは知っていたんだろうね。
 
 
■今シーズンは2強の独壇場にはならない
 
 序盤はバルサとマドリーがいつもどおり抜け出したけど、この9月の戦いを振り返ると、2強と言えども、どうやらそうすんなりと勝たせてはもらえなそうだね。
 
 実際、セビージャはよくなってきている。なにより、ゴールが奪えているのが大きい。前半だけで3ゴールを奪った6節のマドリー戦、あれにはシビレたよ。まあ、マドリーが悪すぎるっていうのもあったけど、それにしても簡単に3点を奪っちゃったからね。
 
 なかでもアンドレ・シウバ、あれはいい。ちょっとした衝撃だったよ。ヘスス・ナバスがバーってスピードで深い位置まで持って行って、中央でこぼれたところをアンドレ・シウバが決める。マドリーがあんなやられ方するのは初めて見たし、彼らもさすがに後半は切り替えてきたけど、「時すでに遅し」って感じだったからね。
 
 あと、ジローナのストゥアニもよく点を取るよね。あのエリア内での落ち着き払ったプレーが堪らない。ゴールを量産しはじめたから、なおさらその落ち着きが増してきたって感じだよね。7節も巧みにPKをもらってたけど、つねに主導権が自分にあるから、ああいう余裕のあるプレーができるんだよね。

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