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【アジア大会】韓国を苦しめた原輝綺。自称“特徴なき男”はいかにしてソン・フンミンらと勝負をしたのか

カテゴリ:日本代表

平野貴也

2018年09月03日

”特徴がない”からこそ原はどのように戦おうとしていたのか?

十分な戦術練習ができなかったぶん、原(奥)は立田(手前)と連係しながらうまく守った。写真:早草紀子

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 守備を強いられ続けたことで、体力が限界を迎えていたのは確かだった。延長前半で2失点。延長後半になるとシステム変更で右DFに入り、松本、FW上田綺世(法政大)との連係で好機を作る場面もあった。

 何でもやる。なぜなら、原は自身を「特徴のない選手」と認識しているからだ。
 
「課題は、山積み。自分みたいな選手は、特に、攻撃でも、守備でも、ポジショニングでも。総合的に伸ばさないと、特徴がない分、生き残っていけない。それは、今に始まったことじゃない。でも、この雰囲気ですごく良い相手、すごく良い選手とマッチアップできたことは、この先のサッカー人生に良い影響を及ぼしてくれるんじゃないかと思う。ただ、自分からアクションを起こしていかないと、その影響も無駄になる。無駄にしないように、いろんなことに自分からアクションを起こしていきたい」
 
 特徴がなければ、相手の長所をぶつけられて不利になる。それでも粘り強くやり続けることで、相手の力を削り、勝負に持ち込む。そんな特徴をソン・フンミンやファン・ウィジョといった強敵を相手に見せられたことは、さらなる進歩のステップとなる。
 
「韓国の選手はみんな、フィジカルが強いし、速いし、パスのタイミングも独特。飛び込んだらファウルになるか、かわされるという嫌な感じでマッチアップしていた。まずは前を向かせないようにしていたつもり。できた部分もできなかった部分もあった。チームに帰って、このレベルをベースに、それ以上の物を得られるように、誰よりも意識高くやっていきたい」
 
 年齢差のある韓国に善戦し、銀メダルを持ち帰ったチームの中で、すべてのプレーにしつこい“特徴なき男”は確かに存在感を放っていた。

取材・文●平野貴也(フリーライター)
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