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【アジア大会】ドリブラーから守備でも戦える選手へ――。長沼洋一が韓国戦で示した確かな成長

カテゴリ:日本代表

川端暁彦

2018年09月02日

長沼は一戦ごとにウイングバックとして成長を遂げていった

攻撃的なプレーが売りの長沼。しかし、今大会は粘り強い守りを披露し、新たな一面を見せた。写真:早草紀子

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[アジア大会決勝]U-21日本代表 1-2 U-23韓国代表/9月1日/インドネシア

 粘り強く、しつこく、しつこく、しつこく――。
 
 アジア大会決勝、ここまで6試合を戦い抜いてきたU-21日本代表の前に立ちはだかったのは、U-23韓国代表。3人のオーバーエイジ枠をフルに使い、欧州組も顔をそろえた強力なチームだった。

 誰かひとりの選手が際立つというゲームではなかったが、長沼洋一のプレーぶりには、ある種の感慨を覚えざるを得なかった。攻撃的な選手であり、「自分の特長はドリブル」と強調してきた選手が、右サイドバックに近い位置で地味に身体を張って、球際で戦い、粘り強く守り続けていた。

 2年前のU-19アジア選手権。初優勝を果たしたメンバーの中に長沼の名前もあった。だが、翌年のU-20ワールドカップの選手リストに彼の名前を見出すことはできない。無念の落選だった。

 大会後の昨季、出場機会を求めて広島から山形へ期限付き移籍を果たすが、出場はわずかに3試合。大きな失意を覚えるなかで、“森保ジャパン”が誕生。その最初の活動となるタイ遠征メンバーに、長沼の名前が載っていた。

「遠征があることは知っていたんですけど、全然試合に出てなかったので、『今回は呼ばれないだろう』と思っていた。でも名前があって、『見てくれているんだ。可能性を感じてくれているんだ』と……」

 当時の長沼は、そんな言葉で喜びを語った上で、「そういう期待を背負いながら自分の持っているものを出していく」と語気を強めていた。
 
 今季は岐阜へと期限付き移籍するなかで、右サイドバックのポジションに入ることとなった。決して守備を得意とするタイプではないが、高い運動能力には元より定評がある。次第にこの位置での戦い方を習得する中で迎えた今大会だった。

「人に対する強さというのは、まだまだですけれど、でも良くなっていると思う」

 韓国は「本当に強い」相手ではあったが、長沼は右サイドで粘り強い対応を見せ続けた。決して器用なタイプではないのだが、かつてこだわっていた攻撃的なプレーをあえて封印し、チームのために戦うことに徹して戦う姿をしっかり表現してみせた。
 
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