• トップ
  • ニュース一覧
  • 【アジア大会】韓国を苦しめた原輝綺。自称“特徴なき男”はいかにしてソン・フンミンらと勝負をしたのか

【アジア大会】韓国を苦しめた原輝綺。自称“特徴なき男”はいかにしてソン・フンミンらと勝負をしたのか

カテゴリ:日本代表

平野貴也

2018年09月03日

懸命な守りを見せた最終ラインに対し、森保監督も賛辞を惜しまなかった

森保監督からの信頼も勝ち取り、今大会で原は7試合中6試合に出場した。写真:早草紀子

画像を見る

 後半に入ると、相手の攻撃が停滞。パスワークが鈍くなっただけでなく、アタックを繰り返したことによる疲弊もあり、明らかに力が落ちた。劣勢ではあったが、最後のところをやらせない原のしつこさにより、相手は心身ともに消耗した。

 森保一監督は「ソン・フンミン選手だけでなく、韓国の攻撃陣は本当に強烈だったと思いますけど、日本代表の選手たちは粘り強く、しつこく、しぶとく、よく対応してくれていたと思います。最後に身体を張ってという部分で、みんな気持ちを入れて、よく止めてくれていた」と、最終ラインに賛辞を惜しまなかった。
 
 相手の攻撃ペースが落ち、次第に日本が反撃を始めた。すると、原は中盤の松本泰志(広島)らとともに縦パスを狙い始め、攻撃陣をサポートした。どこにでも顔を出して守り、攻撃にも参加する。複数の役割を「こなす」ことなく「自分からやりに行く」姿勢こそ、原の真骨頂だ。

 疲労は隠せなかった。元々、19日間で7試合(平均2.7日に1度の試合)のハードスケジュール。原が出場しなかったのは、準々決勝のみ。疲れていないわけがない。それでも、相手のロングボールが少し高く上がると、189センチの立田に頼ることなく、助走を生かして自慢の跳躍力を披露。空中戦に競り勝って跳ね返すなど、幅広く存在感を見せつけた。

 韓国を苦しめる大きな要因になっていたのは、間違いない。ただ、あくまで対等の立場で見れば、守勢に回る時間が長過ぎた印象はある。もう少し攻撃で押し返すところまで持ち込めていたら、延長戦で力尽きることは避けられたかもしれない。
 
「劣勢だったけど、個人でもチームでも、少しは手応えを感じられる場面があった」
 
 原は90分の戦いに手応えがあったことを明かしたが、延長戦に入ると、息を吹き返した韓国に勝負を決められてしまった。リズムの優劣が明らかになったのは、原のミスがきっかけだった。最終ラインからパスをつなごうとした際に軸足を滑らせてミス。ソン・フンミンにボールを渡してしまい、肝を冷やした。シュートミスに助けられたが、いきなり相手を勢い付けてしまった。
 
【関連記事】
【アジア大会】ドリブラーから守備でも戦える選手へ――。長沼洋一が韓国戦で示した確かな成長
アジア大会でひと皮剥けたか⁉ 決勝で韓国の”穴”を突いた上田綺世の一発の価値
「日本は誇りと哲学を放棄した」韓国紙がアジア大会決勝の森保ジャパンをバッサリ!
Jリーガーの「好きな女性タレント」ランキング2018年版! 石原さとみや新垣結衣を抑えて1位に輝いたのは?
中村俊輔、遠藤保仁、小野伸二…を超える「最も衝撃を受けた」と鈴木啓太が引退記者会見で明かした“意外”な選手とは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ