懸命な守りを見せた最終ラインに対し、森保監督も賛辞を惜しまなかった
後半に入ると、相手の攻撃が停滞。パスワークが鈍くなっただけでなく、アタックを繰り返したことによる疲弊もあり、明らかに力が落ちた。劣勢ではあったが、最後のところをやらせない原のしつこさにより、相手は心身ともに消耗した。
森保一監督は「ソン・フンミン選手だけでなく、韓国の攻撃陣は本当に強烈だったと思いますけど、日本代表の選手たちは粘り強く、しつこく、しぶとく、よく対応してくれていたと思います。最後に身体を張ってという部分で、みんな気持ちを入れて、よく止めてくれていた」と、最終ラインに賛辞を惜しまなかった。
相手の攻撃ペースが落ち、次第に日本が反撃を始めた。すると、原は中盤の松本泰志(広島)らとともに縦パスを狙い始め、攻撃陣をサポートした。どこにでも顔を出して守り、攻撃にも参加する。複数の役割を「こなす」ことなく「自分からやりに行く」姿勢こそ、原の真骨頂だ。
疲労は隠せなかった。元々、19日間で7試合(平均2.7日に1度の試合)のハードスケジュール。原が出場しなかったのは、準々決勝のみ。疲れていないわけがない。それでも、相手のロングボールが少し高く上がると、189センチの立田に頼ることなく、助走を生かして自慢の跳躍力を披露。空中戦に競り勝って跳ね返すなど、幅広く存在感を見せつけた。
韓国を苦しめる大きな要因になっていたのは、間違いない。ただ、あくまで対等の立場で見れば、守勢に回る時間が長過ぎた印象はある。もう少し攻撃で押し返すところまで持ち込めていたら、延長戦で力尽きることは避けられたかもしれない。
「劣勢だったけど、個人でもチームでも、少しは手応えを感じられる場面があった」
原は90分の戦いに手応えがあったことを明かしたが、延長戦に入ると、息を吹き返した韓国に勝負を決められてしまった。リズムの優劣が明らかになったのは、原のミスがきっかけだった。最終ラインからパスをつなごうとした際に軸足を滑らせてミス。ソン・フンミンにボールを渡してしまい、肝を冷やした。シュートミスに助けられたが、いきなり相手を勢い付けてしまった。
森保一監督は「ソン・フンミン選手だけでなく、韓国の攻撃陣は本当に強烈だったと思いますけど、日本代表の選手たちは粘り強く、しつこく、しぶとく、よく対応してくれていたと思います。最後に身体を張ってという部分で、みんな気持ちを入れて、よく止めてくれていた」と、最終ラインに賛辞を惜しまなかった。
相手の攻撃ペースが落ち、次第に日本が反撃を始めた。すると、原は中盤の松本泰志(広島)らとともに縦パスを狙い始め、攻撃陣をサポートした。どこにでも顔を出して守り、攻撃にも参加する。複数の役割を「こなす」ことなく「自分からやりに行く」姿勢こそ、原の真骨頂だ。
疲労は隠せなかった。元々、19日間で7試合(平均2.7日に1度の試合)のハードスケジュール。原が出場しなかったのは、準々決勝のみ。疲れていないわけがない。それでも、相手のロングボールが少し高く上がると、189センチの立田に頼ることなく、助走を生かして自慢の跳躍力を披露。空中戦に競り勝って跳ね返すなど、幅広く存在感を見せつけた。
韓国を苦しめる大きな要因になっていたのは、間違いない。ただ、あくまで対等の立場で見れば、守勢に回る時間が長過ぎた印象はある。もう少し攻撃で押し返すところまで持ち込めていたら、延長戦で力尽きることは避けられたかもしれない。
「劣勢だったけど、個人でもチームでも、少しは手応えを感じられる場面があった」
原は90分の戦いに手応えがあったことを明かしたが、延長戦に入ると、息を吹き返した韓国に勝負を決められてしまった。リズムの優劣が明らかになったのは、原のミスがきっかけだった。最終ラインからパスをつなごうとした際に軸足を滑らせてミス。ソン・フンミンにボールを渡してしまい、肝を冷やした。シュートミスに助けられたが、いきなり相手を勢い付けてしまった。