【W杯で発掘! ニュースター】ブラジルで見つけた光る原石を一挙ファイリング

カテゴリ:国際大会

河治良幸

2014年07月11日

一振りで評価を高めたのが――。

【Yeltsin TEJEDA イエルティン・テヘダ】
コスタリカ代表
■1992年3月17日生まれ
■179センチ・66キロ
■サプリサ所属
■A代表通算:27試合・0得点(7月11日現在)
(C) Getty Images

画像を見る

【Julian GREEN ユリアン・グリーン】
アメリカ代表
■1995年6月6日生まれ
■172センチ・60キロ
■バイエルン所属
■A代表通算:3試合・1得点(7月11日現在)
(C) Getty Images

画像を見る

 今大会で最大の驚きを提供したコスタリカ。その立役者のひとりがホエル・キャンベル(22歳/オリンピアコス)だ。驚異的な突破力と意外性のあるパス、正確な左足のシュートは強力だ。ウルグアイとの初戦では右クロスに合わせ冷静にネットを揺らすと、絶妙なスルーパスでマルコ・ウレーニャのゴールをアシストした。
 
 大会が進むにつれてトーンダウンしてしまったのは、初の大舞台で心身の疲労が蓄積したからだろう。それでも、ベスト8に勝ち上がったコスタリカの大躍進は、アーセナルが保有権を持つキャンベルを抜きには語れない。
 
 キャンベルと同じ22歳のMFイエルティン・テヘダ(22歳/サプリサ)の奮闘も目を引いた。5バックの手前で幅広く動き、ピンチの芽を丹念に摘み取れば、素早く正確なパスで鋭いカウンターの起点となった。
 
 国内リーグに所属する若者は、世界の猛者たちと互角以上に渡り合ったことで、大きな自信手に入れたはず。プレミアリーグの複数クラブが獲得に動いているとも噂されており、欧州で活躍する姿を見る日は遠くないはずだ。
 
 一振りで評価を高めたのが、アメリカ代表のユリアン・グリーン(19歳/バイエルン)だ。ラウンド・オブ16のベルギー戦で延長前半に2失点すると、ユルゲン・クリンスマン監督は若きアタッカーをピッチに送り出した。その2分後だった。
 
 マイケル・ブラッドリーの浮き球のパスに反応し、DFラインの背後に抜け出したグリーンは、ノートラップで右足を振り抜き、名手ティボー・クルトワを破ったのだ。
 
 バイエルンのBチームで類稀な決定力を見せ、近未来のドイツ代表の主力候補として期待されていた新星は、母国として選択したアメリカを新たな次元に導くエースとして大きな可能性を示した。
 
 オランダ代表のメンフィス・デパイ(20歳/PSV)、惨敗したイングランド代表で確かな輝きを放ったラヒーム・スターリング(19歳/リバプール)、ベスト8に進出したフランス代表の主軸として奮闘し、自国開催となるEURO2016に期待を抱かせたポール・ポグバ(21歳/ユベントス)など、才能を煌めかせた若手は少なくなかった。
 
 彼らが本当の意味で主役となるのは4年後のロシア大会だ。クラブシーンや代表の各コンペティションを通じて、この4年間でどんな成長を遂げるのか。もちろん、今大会では輝きを放てなかった、あるいは予選で敗れ去った「未知なる新星たち」にも期待したい。
 
取材・文:河治良幸
【関連記事】
【移籍市場超速報】リバプール ベルギー代表オリジと、マルコビッチの獲得が大詰め
【W杯で発掘!ニュースター ブラジルで見つけた光る原石】メンフィス・デパイ|オランダ代表
【W杯で発掘!ニュースター ブラジルで見つけた光る原石】ファン・フェルナンド・キンテーロ|コロンビア代表
【W杯で発掘!ニュースター ブラジルで見つけた光る原石】ホエル・キャンベル|コスタリカ代表
【発掘!ニュースター ブラジルで見つけた光る原石】マルセロ・ブロゾビッチ|クロアチア代表

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ