【W杯で発掘!ニュースター ブラジルで見つけた光る原石】ホエル・キャンベル|コスタリカ代表

カテゴリ:国際大会

河治良幸

2014年06月20日

ヴェンゲル監督も目を細めているはずだ。

【Joel CAMPBELL ホエル・キャンベル】
■1992年6月26日生まれ
■178センチ・72キロ
■オリンピアコス所属(保有権はアーセナル)
■A代表通算:34試合・10得点(6月20日現在)
(C) Getty Images

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 イタリア、ウルグアイ、イングランドというワールドカップ優勝国が揃ったグループDは、コスタリカだけが蚊帳の外の「3強1弱」。大会前はそんな構図が描かれていた。
 
 いわゆる「草刈り場」と目されたそのコスタリカが、まさかの勝利を収めたのが初戦だ。見事なパフォーマンスで南米の強豪ウルグアイを沈めた3-1の完勝の原動力が、21歳のFWホエル・キャンベルだった。
 
 ウルグアイ戦の54分。ブライアン・ルイスとのワンツーで右サイドを突破したクリスティアン・ガンボアが最奥からクロスを上げる。エリア内に進入したセルソ・ボルヘルと競り合った相手のDFがクリアをミス。そのこぼれ球を胸で収め、左足を思い切り振り抜いて同点ゴールを叩き込んだのが、キャンベルだ。
 
 ボールをユニホームの中に入れ、おしゃぶりのポーズをしたキャンベルは、そのゴールを「生まれてくる子供に」捧げた。
 
 オスカール・ドゥアルテのゴールでその3分後に逆転した後も、高速ドリブルでウルグアイに脅威を与え続けたキャンベルは、84分に右サイドから鮮やかなスルーパスを通し、マルコ・ウレーニャのダメ押しゴールをアシスト。マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
 
 一躍その名を世界に轟かせたキャンベルだが、折り紙付きの才能は所属するオリンピアコスで実証済みだ。2013-14シーズンはチャンピオンズ・リーグのベスト16進出に貢献した。光ったのは、鋭いドリブルと意外性のあるフィニッシュワーク。決勝トーナメント1回戦のマンチェスター・ユナイテッド戦では、技ありの左足ミドルで話題をさらった。
 
 本職はウイングで、代表でも当初は右サイドを務めた。3トップの中央に抜擢されたのは、北中米・カリブ海地区の最終予選の途中から。ホルヘ・ルイス・ピント監督のこのコンバートは、見事に的中する。鮮やかなドリブルとシュートに加え、クリエーティブなスルーパス、さらには正確なFKで異彩を放ったキャンベルは、アメリカとメキシコを破る立役者となったのだ。
 
 重圧をはねのけ、大きな期待に応えてみせた。重鎮のFWアルバロ・サボリオが左足の骨折でエントリー断念を余儀なくされたのは大会直前だ。若き新エースには、その分の責任がのしかかっていた。
 
 19歳でアーセナルと契約してから、フランスのロリアン、スペインのベティスと武者修行に出され、オリンピアコスは3クラブ目のレンタル先だった。ブラジルでの活躍には、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督も目を細めているはずだ。
 
取材・文:河治良幸
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