【W杯で発掘! ニュースター】ブラジルで見つけた光る原石を一挙ファイリング

カテゴリ:国際大会

河治良幸

2014年07月11日

高い機動力と洗練されたポストワークでゲームを動かす。

【Divock ORIGI ディボック・オリジ】
ベルギー代表
■1995年4月18日生まれ
■185センチ・75キロ
■リール所属
■A代表通算:7試合・1得点(7月11日現在)
(C) Getty Images

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 ブラジル・ワールドカップでブレイクしたヤングタレントの筆頭と言えば、コロンビアのハメス・ロドリゲス(7月13日で23歳/モナコ)で間違いないだろう。
 
 持ち前の高い創造性と技術を大舞台で堂々と発揮し、準々決勝までの5試合で6ゴールをマーク。3位決定戦と決勝を残した現時点で、得点ランキングのトップに立つ。みずから得点するだけでなく、味方のゴールを演出するアシストプレーも見事で、10番に相応しいパフォーマンスだった。
 
 もっとも、予選からコロンビア代表の主軸を担ってきたJ・ロドリゲスの才能のほどは、世界のサッカーに注目しているファンにはすでに広く知られるところだった。ここでは、それよりもっとマイナーな存在から頭角を現わしたニュースターに注目した。
 
 本大会登録の23人枠に滑り込んだ「サプライズ選出」から、本番でレギュラー格に昇格したのが、ベルギー代表のFWディボック・オリジ(19歳/リール)だ。前線の主力だったクリスティアン・ベンテケがアキレス腱の断裂で出場を断念していなければ、おそらくエントリーはなかっただろう。ただ、大会直前のテストマッチで鮮烈な代表デビューを飾ったこの若武者を、マルク・ヴィルモッツ監督はかねてから高く評価していたようだ。
 
 ベンチスタートだった初戦のアルジェリア戦から、オリジは素晴らしい仕事をやってのけた。早い時間に先制され、なかなか攻撃のリズムがつかめないなか、ロメル・ルカク(21歳/エバートン)に代わって58分に投入されると、高い機動力と洗練されたポストワークを駆使してゲームを動かし、逆転勝利に貢献したのだ。
 
 続くロシア戦でも、スコアレスの膠着した状況の打開を意図した指揮官の期待に応え、途中出場から決定的な働きを見せる。鋭い飛び出しで堅固なロシアの最終ラインに揺さぶりをかけ、終了間際の88分だ。エデン・アザールのラストパスをタイミングよく受け、決勝ゴールを奪ってみせた。
 
 退場者を出したベルギーが苦戦を強いられた韓国戦は、強烈なシュートでゴールをこじ開けた。みずからが放った一撃はGKに阻まれたが、そのリバウンドをヤン・ヴェルトンゲンが詰めたのだ。
 
 スタメンに抜擢された決勝トーナメント1回戦のアメリカ戦と準々決勝のアルゼンチン戦では、相手のタイトな守備に苦しみ、持ち味を発揮できなかったのは課題だろう。とはいえ、19歳にして貴重な経験を積んだ。ブレイク候補として注目されながら、今大会では輝けなかったルカクという同年代の良きライバルもいる。オリジは4年後のロシア大会が楽しみなニュースターの筆頭だ。

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