【現地発】好調バルサが抱える潜在的なリスクと不安

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2017年11月07日

“アルゼンチン代表化”に突き進む危険性も。

スアレスが最後にゴールを決めたのは10月14日のアトレティコ戦。その後の5試合はいずれもノーゴールに。 (C)Getty Images

画像を見る

 バルベルデ監督は、重要な持ち駒を1枚失った状態で、攻撃の立て直しを図らなければならない。オリンピアコス戦でも、その後のセビージャ戦(リーガ11節/2-1)でも不発に終わったメッシの相棒、ルイス・スアレスのゴールスランプ(公式戦14試合に出場してわずか3ゴール)が長引いているのも、攻撃力が低下している要因のひとつだ。

 スアレス自身も、もはやゴールから遠ざかっている現状への苛立ちを抑えきれなくなっており、その様子は試合中の表情やプレーぶりからも見てとれる。

 このスアレスの不調には、開幕直前に負った右膝のケガの後遺症、メッシをピッチ中央に置く采配の煽りを受けてのポジションと役割の変更、重要なアシスト役だったネイマールの退団、それに伴う第3FWの不在と、さまざまな要因が重なっている。

 もしバルベルデ監督が、このまま攻撃を立て直せなかったら――。バルサは、メッシへの異常なまでの依存度の高さが諸刃の剣になっている“アルゼンチン代表化”に突き進んでしまう危険性を孕んでいる。

文:ラモン・ベサ(エル・パイス紙/バルサ番記者)
翻訳:下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
【関連記事】
現役アジアNo.1プレーヤーは誰? 英国人記者が候補者の中から1位としたのは…
「日本とメキシコが相手でいいのか?」の問いに、ベルギー代表監督はなんと答えた?
C・ロナウドの“異常事態”にジダン監督やチームメイトは…
ブラジル最大メディアが日本戦のスタメンを予想! チッチ監督の狙いやいかに!?
遠隔操作されている!? アグエロが持っていた「謎の物体」が話題に

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ