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【黄金世代】第1回・小野伸二「天才は3度のW杯でなにを得て、なにを失なったのか」(♯3)

カテゴリ:特集

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年05月02日

アジアのレベルは高い。巧い選手が多くなった。

ハリルジャパンの試合はよく観ているという。過酷なW杯予選を戦う後輩たちにエールを贈った。写真:高橋茂夫

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 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表はいま、6大会連続のワールドカップ出場を目ざし、アジア最終予選を戦っている。
 
 偉大なる先達は、後輩たちのプレーをどう見ているのだろうか。
 
「試合はけっこう観ますよ。アジアでは勝って当たり前というプレッシャーはいまも昔も変わらないでしょう。でも今回の最終予選を観てて感じるのは、アジアのチームのレベルの高さ。徐々に徐々に精度が高くなってきてるし、戦術理解もあって、なにより巧い選手が多い。なかなか抜け出すのは簡単じゃないと思いますよ。僕らのときにはいなかった、オーストラリアもいるわけでね」
【PHOTO】小野伸二のキャリアを写真で振り返る 1997~2017 
 

 トルシエやジーコがそうであったように、ハリルホジッチも結果が出なければ猛烈なバッシングに晒される。日本代表監督の宿命だが、選手たちはそんなとき、内心ではどう感じているのだろうか。
 
「結果を出すのが一番の薬であり特効薬。次の試合に勝てば気持ちも上がるし、ワールドカップにさえ出ちゃえば、バッシングなんてなかったみたいになっちゃうから。そういうのを黙らせるためにも、結果を出すだけ。大変だとは思いますけどね」
 
<♯4に続く>

取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
※5月8日配信予定の次回は、同じアラフォー世代へのメッセージ、一番巧かったヤツ、そしてもっとも気になる「引退」のビジョンに迫ります。お見逃しなく!
 
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PROFILE
おの・しんじ/1979年9月27日生まれ、静岡県沼津市出身。小学校時代から天才少年と謳われ、13歳で年代別の日本代表に選ばれるなど異彩を放つ。清水商高時代はインターハイや全日本ユースでタイトルを獲得。1998年に鳴り物入りで浦和に入団し、そのシーズンのJリーグ新人王に輝く。99年のワールドユースで準優勝を飾ったが、その直後の大怪我で長期離脱。後遺症に苦しみ、翌年のシドニー五輪出場を逃がした。2001年夏からはフェイノールト(オランダ)に活躍の場を移し、UEFAカップ制覇など確かな足跡を残す。06年以降は浦和、ボーフム(ドイツ)、清水、ウェスタン・シドニー(オーストラリア)でプレー。そして14年春、札幌入団を果たした。04年のアテネ五輪にOA枠で出場し、ワールドカップは3度経験(98、02、06年)。国際Aマッチ通算/56試合・6得点。Jリーグ通算/209試合・72得点(うちJ1は180試合・63得点)。175㌢・76㌔。O型。データはすべて2017年4月20日現在。公式ブログはhttp://lineblog.me/shinjiono/
 
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