柏時代とはひと味違うハイスクールライフ。
同じクラスの郷家はこう話す。
「学校の席も近いので、休み時間とかでも話せるし、寮でもたまに一緒になるので、今日の反省とかをすぐにできる。どうやれば自分と駿太で相手の脅威になれるか。そこをよく話しているので、もっと良い関係性を作っていきたい」
これまでは学校に通うだけでおよそ1時間を要し、授業が終われば柏の練習場に移動するのが日課だった。それがいまでは、下校後すぐにトレーニングを開始でき、時間が空けばすぐに仲間とサッカー談義に花を咲かせられる。まさにサッカー一色の高校生活。青森山田流の守り方を早期に理解できたのは、仲間の特長とチームのコンセプトへの理解を、日々の生活のなかで深められたからだ。
とはいえ、まだやるべき作業が多いのも事実。「攻撃のところでもう1点、2点取り切る力がなければ、後ろに掛かる負担が大きくなる。なので、決定力は改善していかないといけない」。正木コーチがこう指摘するのが、チームの決定力不足。得点源の役割を担う中村の出来次第で、これは十分に改善できる。そもそも開幕戦で見えた攻撃面の課題は、中村と周囲の噛み合わせの悪さだった。彼らの距離間がさらに良くなり、サポートに入るタイミングなど互いの動きを理解し合えば、一気に問題は解決するだろう。
24時間、友と過ごす高校生活は、柏時代とはひと味違う。新たな地で新たな道を進む中村駿太はいま、青春を謳歌している。
新たな刺激を欲して高校サッカーに舞台を移した男の戦いは、まだ始まったばかりだ。
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)
「学校の席も近いので、休み時間とかでも話せるし、寮でもたまに一緒になるので、今日の反省とかをすぐにできる。どうやれば自分と駿太で相手の脅威になれるか。そこをよく話しているので、もっと良い関係性を作っていきたい」
これまでは学校に通うだけでおよそ1時間を要し、授業が終われば柏の練習場に移動するのが日課だった。それがいまでは、下校後すぐにトレーニングを開始でき、時間が空けばすぐに仲間とサッカー談義に花を咲かせられる。まさにサッカー一色の高校生活。青森山田流の守り方を早期に理解できたのは、仲間の特長とチームのコンセプトへの理解を、日々の生活のなかで深められたからだ。
とはいえ、まだやるべき作業が多いのも事実。「攻撃のところでもう1点、2点取り切る力がなければ、後ろに掛かる負担が大きくなる。なので、決定力は改善していかないといけない」。正木コーチがこう指摘するのが、チームの決定力不足。得点源の役割を担う中村の出来次第で、これは十分に改善できる。そもそも開幕戦で見えた攻撃面の課題は、中村と周囲の噛み合わせの悪さだった。彼らの距離間がさらに良くなり、サポートに入るタイミングなど互いの動きを理解し合えば、一気に問題は解決するだろう。
24時間、友と過ごす高校生活は、柏時代とはひと味違う。新たな地で新たな道を進む中村駿太はいま、青春を謳歌している。
新たな刺激を欲して高校サッカーに舞台を移した男の戦いは、まだ始まったばかりだ。
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)