中村駿太が青森山田にもたらすプラスアルファ。「サッカーの話ができるのは大きい」

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2017年04月18日

柏時代とはひと味違うハイスクールライフ。

U-18日本代表の郷家(写真)は中村のクラスメート。すでに厚い信頼関係が。写真:松尾祐希

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 同じクラスの郷家はこう話す。
 
「学校の席も近いので、休み時間とかでも話せるし、寮でもたまに一緒になるので、今日の反省とかをすぐにできる。どうやれば自分と駿太で相手の脅威になれるか。そこをよく話しているので、もっと良い関係性を作っていきたい」
 
 これまでは学校に通うだけでおよそ1時間を要し、授業が終われば柏の練習場に移動するのが日課だった。それがいまでは、下校後すぐにトレーニングを開始でき、時間が空けばすぐに仲間とサッカー談義に花を咲かせられる。まさにサッカー一色の高校生活。青森山田流の守り方を早期に理解できたのは、仲間の特長とチームのコンセプトへの理解を、日々の生活のなかで深められたからだ。
 
 とはいえ、まだやるべき作業が多いのも事実。「攻撃のところでもう1点、2点取り切る力がなければ、後ろに掛かる負担が大きくなる。なので、決定力は改善していかないといけない」。正木コーチがこう指摘するのが、チームの決定力不足。得点源の役割を担う中村の出来次第で、これは十分に改善できる。そもそも開幕戦で見えた攻撃面の課題は、中村と周囲の噛み合わせの悪さだった。彼らの距離間がさらに良くなり、サポートに入るタイミングなど互いの動きを理解し合えば、一気に問題は解決するだろう。
 
 24時間、友と過ごす高校生活は、柏時代とはひと味違う。新たな地で新たな道を進む中村駿太はいま、青春を謳歌している。
 
 新たな刺激を欲して高校サッカーに舞台を移した男の戦いは、まだ始まったばかりだ。
 
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)
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