【高円宮杯】中村駿太が明かした電撃移籍の真相。「このままじゃトップに上がれない」

カテゴリ:高校・ユース・その他

川端暁彦

2017年04月10日

今季初得点も「負けてしまったら意味がない」。

柏U-18の元僚友が見守るなか、青森山田の一員として先発した中村。不退転の決意で新シーズンに臨む。写真:川端暁彦

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 ニアですらされたCKに対し、抜け目なく詰めてのゴール。青森山田の中村駿太が、今季初得点を流し込んだ。

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「駿太らしいゴールだね」
 
 記者の間では、そんな会話も交わされた。点取り屋としての変わらぬ個性を感じさせるプレーぶりだったが、そのユニホームは少々見慣れぬもの。中村にとって慣れ親しんだ柏レイソルのエンブレムではなく、青森山田高校のそれを付けて臨んだ最初の公式戦は、このゴールでスコアを2-0としたものの、そこから3点を失なっての逆転負けというホロ苦い形で幕を閉じた。
 
「点を取っても負けてしまったら意味がない。悔しい」
 
 苦い表情を浮かべながら、中村は試合を振り返る。
 
 3月22日に青森山田へやって来てから2週間と少し。電撃移籍だっただけにさまざまな声が耳に入ってきており、特別な覚悟をもって臨んだのが4月9日のプレミアリーグEAST第1節、浦和レッズユース戦だった。ようやくメンバーの顔と名前が一致するようになり、まだまだ戦術にもフィットし切れていない段階とはいえ、「勝ちたかった」のは当然だろう。
 
「僕が移籍したことでいろいろな思いを持つひとがいるだろうし、そういうひとたちを納得させるためにも、自分は結果を出していくしかない。そのことでしか納得させられないと思っている」
 
 柏から出て行くと決断したのは2月初旬だったというから、本当に時間のないなかでの判断と行動だった。決断に至る最大の理由はシンプルなものである。
 
「今年に入って(トップチームの)キャンプにも行けず、2種登録もさせてもらえず、『トップに上がれないのかな』と察するようなことが続いた。僕(の夢)はプロになって成功したいというのが一番。『このままでいいのか』と思い始めていた」
 

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